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05/10/15 (土) ひる

☆ 世界デビュー ☆

やりました。ついに世界デビューを果たしましたよ。おいらが。

…って、何のことはない、F1日本GPの中継映像に映ってたってだけなんですけどね。
それも、本人以外にはわからない大きさで…(^_^;

昨晩、スカパー!で決勝の再放送を見ていて気付きました。
レース終了後、トップ3のインタビューも終わった後に、あちこちのスタンドの映像が切り替わっていく中、1コーナーイン側のクレーンカメラからの映像の中に、おいらがいましたよ。
なにしろスタンド最上段だし、すぐ後ろのフェンスに、隣の客が立てたフィンランド国旗が立ってたので、すぐにわかりました。
でもアップではないので、他人が見ても気付かないです。カメラを構えてて顔が隠れてるし。

とはいえ、何年もF1観戦してますが、中継映像で自分の姿がはっきり見えたのは初めてです。
自分の座っていたスタンドが映ることはあっても、ある程度アップにならない限り、どれが自分だかわからないですから。

もし録画している人がいたら探してみてください。BARの琢磨キャップを被っているのがおいらです。
もっともスタンドのお客さんの7割が同じキャップですが…

05/10/11 (火) よる

☆ F1日本GP ☆

今年もF1日本GPを観戦してきた。昨年のような台風の心配こそ必要なかったが、週末の天気予報はあまり良くなくて、実際に金曜、土曜は雨がらみの天気になった。

今年の観戦席は、D2席のZ1ブロックのスタンド最上段。ストレートエンドで1コーナーへのブレーキングを開始する地点。
最上段ということで見晴らしが非常に良く、最終コーナーの立ち上がりからストレート、1、2コーナー、S字から逆バンクの進入までと、ダンロップコーナーの一部までと東コースはほとんど見渡すことができた。

ちなみに決勝のテレビ中継で、トヨタの応援スタンドから(という設定で)脇坂寿一がコメントしていたが、あの場所がちょうど、おいらがいたスタンドの中段あたりだった。実際にはトヨタの応援スタンドっていうわけじゃなくて一般席だったのだが…。

寿一以外で今回見かけた知ってる顔は、ドリキン土屋圭市と宮城光くらいだった。
まぁ、しょぼい君が代を聴かせてくれたEXILEは遠目に見えたけど…(笑)。

金曜日のハイライトは、ジョーダンのサードドライバーとしてデビューした山本左近。
走り慣れた鈴鹿とはいえ、ミスもなく走行してレギュラードライバーを上回るタイムを叩きだしたのは上出来だった。

予選日のハイライトといえば、午前中のフリー走行中にS字でクラッシュしたミハエル。
でも、おいらはちょうどそっちを見てなくて、観客の声で気付いたときにはもう壁に刺さっていた…。
その直前、ストレートを駆け下りてくるときに、雨なのに凄い速いなぁ…とは思ってたけどちょっと速すぎたらしい(笑)。
予選開始時には止んでいた雨。しかし琢磨がアタックに出る頃からポツポツとまた降り出してきた。琢磨のアタックが終わってからどんどんと雨が勢いを増していき、最後は土砂降り。予選までは天候も琢磨に味方していたのだが…。

決勝日はやっと好天に恵まれ、歴史に残る好レースになった。
荒れた予選で、ライコネン、ミハエル、アロンソといった実力者が下位グリッドに沈んだこともあって、そこからの追い上げが、過去の日本GPでは見たことも無いようなパッシングシーンの連続につながった。
今まで見てきた日本GPで、こんなに数多くのパッシングを見たのは初めて。最終ラップに目の前でライコネンがフィジケラをぶち抜いたときには、鳥肌ものだった。

さて、琢磨のレースは1コーナーで終わっちまった。嫌な予感がしてたんだよなぁ。
実は午前中に行われたサポートレースのインテグラカップで、1コーナーのアウト側に多量のオイルをぶちまけた車両があり、かなり長い時間をかけて入念にオイル処理が行われていた。
しかし、どんなに処理したところで、完全に元のコンディションに戻るわけではないので、スタート直後に荒れなきゃ良いけど…と心配していたら、琢磨とバリチェロが飛び出していったのだった。
地上波の解説では、寿一が集団の中でフロントウイングのダウンフォースが抜けたのではないかと言っていたが、おいらはあの路面のオイルが影響したような気がしている。でなければ、あのスピードであれほどのアンダーが出るとは思えないし、バリチェロまでコースアウトしたのが説明つかないように思う。

ただ理由はどうであれ、そこからの琢磨は精彩を欠いていた。マシンのバランスも良くなかったのかもしれないが、追い上げるスピードに欠けていた。まぁ、レースだからこういう事もあるのだが、今シーズンの琢磨を象徴するような残念なレースになってしまった。
トゥルーリとのアクシデントについては、トヨタの首脳や、トゥルーリが激怒するほどのものでは無いように思うし、失格という裁定は、やや厳しすぎるのではないかと思われる。トゥルーリについては過去のレースで何度か琢磨にぶち抜かれているので、琢磨に対して思うところがあったのかもしれないが…。

来年こそは3日間ともすっきりとした秋晴れの日本GPが見たいなぁ。やっぱり雨の中での観戦はしんどいし面倒だからね。

05/09/21 (水) よる

☆ 琢磨危うし ☆

F1のBARホンダチームが来季のドライバーラインナップがバトンとバリチェロになることを正式に発表した。
バリチェロとは8月早々に既に契約済みだったが、バトンについてはウイリアムズとの契約が先に結ばれていたため、最終的にBAR
ホンダがウイリアムズからバトンの契約を買い取る形になった。
その額は30億とも40億とも言われているが、正確なところはわからない。
ともあれ、これで佐藤琢磨は来シーズンのレギュラーシートを失うことになった。

バトンは巧いドライバーではあるが、まだ1勝もしていない。そのドライバーをキープするために40億も注ぎ込む価値があるのかど
うかは微妙なところだ。その巧さには見るべき所はあるものの、正直、見ていてもつまらないし…。

もともとF1を見始めたときには日本人ドライバーなんていなかったから、琢磨がいなくなったからといってF1への興味が薄れるわ
けではないのだが、やはり日本人ドライバーがいるのといないのとでは、見方が違ってくる。

BARホンダやトヨタが撤退しても何とも思わないけれど、日本人ドライバーがいなくなるのは残念だ。何とか他チームでシートを確
保できれば良いのだが、状況は厳しそうだ。

それにしてもBARホンダはバリチェロとバトンの位置づけをどうするつもりなのだろう?
ミハエルのチームから抜け出したかったバリチェロは、bPドライバーとなるためにBARへ移籍したつもりのはず。
しかし、バトンもセカンドドライバーに成り下がるつもりなど毛頭無いはず。
となるとジョイントbPという体制にならざるを得ないのだが、今のBARホンダにそんなことが可能なのだろうか?
戦略、戦術、レース中のオペレーションなどを考えると部分的には三流でしかない現在のチームでは無理だと思われる。
シーズン開幕後、この問題が表面化するのは必至なのではないか?
セナプロ時代のマクラーレンと違って、優勝争いとは関係ない低いレベルでのチーム内での抗争など見たくもないが…。

そもそもBARホンダは復帰後まだ1勝すらできていないチームなのだ。なのに2台に力を分散してどうする?
おいらがチームオーナーならバリチェロと琢磨のコンビにして、バリチェロを完全なbP体制でサポートする。
その方がよっぽど1勝への近道だろう。ついでながらバトンの移籍費用40億は、マシンの開発費にまわせるわけだし。

残念ながらBARホンダは今のチーム体制のままだと何年経ってもチャンピオンチームにはなれないだろう。
せいぜい二流の上レベルまでが精一杯だ。
そう言う意味では、琢磨はここでホンダから離れるのも結果的には良いことなのかもしれない。
ただ一度レギュラードライバーから離れてしまうと、次に復帰するのはかなり困難になってくる。
現実的には、来季はBARのサードドライバーとして走り、07年にホンダがBAR以外にエンジン供給をした場合(ウイリアムズ?
)にそちらでシートを確保するというのが、一番可能性が高いとは思う。

琢磨には今シーズンの残り3戦で意地を見せて欲しい。
ある意味、これで吹っ切れて快走してくれるかもしれないという期待もあるのだが…。

05/08/17 (水) ひる

☆ くれよ! ☆

弁当とお茶をレジに差し出す。

「627円になります。」

千円札を差し出す。

「千円からお預かりします…373円のお返しです。ありがとうございました。」

手のひらに100円玉3枚と50円玉1枚と10円玉2枚と1円玉3枚を載せてくれる。

(これだけ?そこに出てる白い紙切れはくれないの?)

でもいつも何も言えずに後ろ髪を引かれる思いで(そこまで大袈裟じゃないが…)レジ前を離れる…。


どーして近頃のコンビニアルバイターはレシートくれないかなぁ?

「要りません。」

って言ったわけじゃないのに、なんで要らないだろうって決めつけちゃうわけ?

(欲しいんだよ!おいらは!!)

別にPOSシステムを疑ってるわけじゃないぞ。
ただ、後でこれいくらだっけ?って確認したいときもあるんだよ。
だから

(く・れ・よ!)

その小さな紙切れだっておいらの払った代金の内だろ?
どうせ邪魔になって捨てるだけなんだろ?
だったらケチケチせずに、もったいぶらずに、気を利かしたつもり(それが余計なお世話だ)になんかならずに、

(く・れ・よ!)

おつりと一緒に渡してくれるだけの事じゃないか。
それが面倒なのか?


時にはわざわざ

「これ、要らないですよね?」

って言うが早いか、返事も聞かずに目の前で捨てる奴までいる。

(勝手に決めつけんなよー!)

他の客はどうだか知らないが、おいらには

(く・れ・よ!)

別にそのまま持って帰って見ないで捨てちゃうかもしれないけど、もらうと安心するんだよ。
そういうもんなんだよ。悪いか?

そもそもレシートは客に渡すのがデフォルトだろ?
何のためにレジからペローンってあの紙が出てくると思ってんだ?
たまにレシートに割引券とか付いてたりするんだぞ。
それでも渡さない気か?
確信犯か?
え?
何とか言えよー!

いや、怒ってるわけじゃないんだぞ。
怒ってるとしたらむしろ、

「千円からお預かりします。」

という国籍不明な日本語もどきの方が余程腹立たしい。
が、しかし、今はそれは不問にしてやる。
納得はいかないが、そういう呪文なんだと解釈しておいてやる。
だが、こっちはそうはいかんぞ。
出す物は出してもらわなくちゃ。
売買契約における代金支払に対する受領証明書なんだぞ!

(く・れ・よ〜!)

でももらえない…。
ただ、悲しいだけだ。
今日もダメだったかと肩を落とし、何か忘れ物をしたような気分のまま、いたたまれなくなってドアの外へ出るだけだ。

あーあ、勇気があったら言えるのになぁ。

「レシート下さい!」

でも、そうするとコンビニ強盗に遭遇したのかと見紛うような驚愕に満ちた表情を浮かべられちゃうんだよなぁ…。
だから言えなくて、いつも心の中で叫んじゃうんだよ。

「く・れ・よー!」

05/08/10 (水) あさ

☆ 感動した! ☆

朝っぱらから泣いてしまった。
世界陸上の男子400mハードルで、為末が銅メダルを獲得したからだ。
陸上の短距離で2つめのメダルを獲得という快挙は、本当に素晴らしい。
できればリアルタイムで見たかったのだが、バケツをひっくり返したような雷雨で中断(国際映像のスタッフが一時避難するほど)してしまったので、そこであきらめて寝てしまった。

その雷雨による中断が、その後の競技に出場する選手達に微妙な影響を与えたのだろう。
レース後の為末のコメントに、
「若い選手達の心が動揺しているのが見えたので…」
という言葉があったが、勝負を前にしてのこの落ち着きがエドモントンからの4年間での彼の成長の証かもしれない。

ゴール前100mのラストスパートは、まさしくサムライ魂の走りだった。
その結果がこの大一番でのシーズンベストのタイムにつながった。

「エドモントンのメダルは母親に、今回のメダルは父親に捧げるので、次は自分のメダルを獲りに行きます。」

この言葉を信じて次回(2年後の大阪大会)を楽しみにして待ちたいと思う。


05/08/03 (水) よる

☆ 言い訳無用 ☆

東アジアサッカー選手権の男子「中国vs日本」は、途中から見るのが嫌になるくらい酷い試合だった。
この試合で、ジーコはスタメン11人を全て北朝鮮戦から入れ替えたのだが、選手一人一人のポテンシャルを考えれば、充分に戦えるはずだった。
前半は、それなりにチャンスも作って可能性を感じさせたが、セットプレーから失点して0−2。
後半は勝ちに行くために攻撃的な試合になるかと思われたが、まったく気迫が感じられず、中盤以降でのボール回しに終始して2−2の同点に追いつくのがやっとだった。

せっかくスタメンに起用され、絶好のアピールのチャンスを与えられた選手達のはずなのに、なぜあんな消極的なプレーに終始したのかがさっぱりわからない。いったい何をおそれているのだろうか?
今日先発に起用された選手達は、代表の座に定着しているわけではなく、欧州組が揃う状態であれば半数は代表落ちする。
ここでアピールできなければ、もう次のチャンスは無いかもしれないのに、ボールを奪われないようにパスを回すのが精一杯で、ちっとも点を奪いに行く気が無いようにさえ見えた。

先のコンフェデ杯での試合内容と較べても、雲泥の差があった。これが同じ日本代表なのかどうかさえ疑わしいくらいに。
もちろん、ヨーロッパや南米の強豪と試合をするよりも、アジアのチームとの試合の方が困難なことはわかっている。
W杯の予選でも苦戦を強いられたように、守備を固めてカウンター狙いのチームを崩すのは、日本代表の苦手なパターンではある。

だが状況はどうであれ、ゴール前にボールを運んでシュートを打たない限り、絶対に点は取れないことは明白だ。
いくら自陣でパス交換したところで、何の意味もない。
刻々とタイムアップが近付いているというのに、ボールがセンターライン付近から前に出ていかないんじゃ勝てるわけが無い。

こんな試合をやっていたら、またぞろ「欧州組がいないと云々」とアホなスポーツマスコミに叩かれるだろう。
Jリーグの過酷な試合日程を縫っての代表戦であり、事前の合宿も短期間で、コンディションやコミュニケーションの面でいろいろと難しい部分があるのかもしれない。しかし、結果としての勝敗はともかく、こんな無気力で弱虫な試合しかできないようなら彼らに青いジャージを着る資格は無い。

解説のセルジオ越後も相当呆れていたようだが、きっとラモス瑠偉はテレビの前で怒り狂っているに違いない。
同じく中国に引き分けたが、女子代表の試合はタイムアップまでゴールへの執念を感じさせてくれたというのに…。

05/07/28 (木) よる

☆ 泣けます ☆

また1ヶ月も更新が滞ってしまった。これじゃぁ月記帳だよ…。
ま、それはともかく。

最近あまり読書してなくて、でも買うだけは買ってて積み上がってたんですが、やっと1冊読みました。

「東京タワー オカンとボクと、時々、オトン」リリー・フランキー著

もう途中から涙と鼻水が止まらなくなりました。ダメだわこれは。
著者の自伝的小説だと思うんですが、サブタイトルにあるように著者であろう「ボク」とその母親「オカン」と父親「オトン」のお話です。

母親から生まれた人間ならだれでも(ほぼ全ての人間はそうだと思われますが…)、そして男であれば尚更、「ボク」の「オカン」に
対する思いや、「オカン」の「ボク」に対する思いに、胸を打たれるのではないかなぁ。

泣ける話だけれど、悲しくはありません。読み終わったあとに、なんともいえないじんわりと暖かい気分になれる本でした。
「セカチュー」なんかよりずっとずっとお勧めです。もっとも「セカチュー」読んでませんが…(^_^;

05/06/28 (火) しんや

☆ 梅雨…だよね? ☆

言いたか無いけど毎日毎日暑くって、もう既に軽く夏バテ気味。
だからってわけじゃないけど、ついうっかり(?)1ヶ月近くも更新をさぼってました。

この1ヶ月はずっと時差ボケでした。インディ500に始まって、カナダGP、アメリカGP、ル・マン24h、コンフェデ杯、ワールドユース、全米オープンゴルフ…って、ことごとく深夜から未明にかけての中継ばっかで、寝る暇が無くって。
あ、体調が悪いのはそのせいか?

それにしても、ろくでもないニュースばっかりですな、最近。
今日もおバカなニュースを見つけました。

「原付きバイク「2人乗り特区」認めて 逗子市が申請」

構造改革特区として、原チャリの二人乗りを認めて欲しいんですと。で、その理由が洒落てる。

「朝夕のJR逗子駅周辺の渋滞緩和策」

…今日はエイプリルフールか?一瞬、我が目を疑いました。

逗子駅周辺って、原チャリで渋滞すんのか?

定員一名で設計してる原チャリに二人乗りすることの意味がわかってんのか?

もう、突っ込みどころ満載で書ききれません。
他に考えること無かったのかよ? 

どうやら逗子市にも、韓国の大統領とか中国政府並みの痴呆が生息しているらしいというのはわかりました。


それにしても、そろそろ雨が降って欲しいです。水不足も心配だし。
なにより、暑すぎ。
クールビズなんて気休めに過ぎないわけで…。

05/05/30 (月) そうちょう

☆ あと一息 ☆

200周で争われるインディ500も残りあと10周。松浦孝亮のクラッシュによるイエローコーションが終わり、グリーンフラッグ
が振られると、トップのダン・ウェルドンの直後につけていたダニカ・パトリックがスリップから抜け出しトップを奪った。
このまま逃げ切れば、インディ史上初の女性ウィナーの誕生となる。
40万人の観客で埋め尽くされたスタンドが総立ちになり、大歓声が沸き上がった…。

残念ながら、燃料が残り少なくなっていたダニカのマシンには、ダン・ウェルドンを引き離すだけの余力が無く、再び抜き返されてし
まい、後続にも抜かれて4位でのフィニッシュとなった。しかし、ルーキーでこれだけのレースができるというのは、素晴らしい。
しかも、ダニカはピットストップでエンジンストールして一時は16位にまで落ち、レース中に松浦とタイヤが接触するアクシデント
もあり、そしてイエローコーション中にハーフスピンして他のマシンと接触し、フロントノーズ交換のピットインを強いられ…という
数々のアクシデントで順位を落としながらも、終盤にきてトップにまで浮上してきたのだ。

ヘルメットを脱いだダニカの顔には、悔しさがにじんでいた。レース前に公言していたとおり、彼女は本気で勝つつもりでいたのだ。
その願いは叶わなかったが、あれだけのレースを見せてくれただけでも、おいらとしては大満足だった。彼女がトップに立ったときは
本当に鳥肌が立った。眠いのを我慢して見ただけのかいがあったというものだ。


F1ヨーロッパGPのライコネンのクラッシュも、別の意味で鳥肌が立ったけどね。一歩間違えば大惨事になるところだった。
折れたサスペンションパーツやタイヤがライコネンを直撃しなくて本当に良かった。
今シーズン開幕前に危惧したとおり、タイヤ交換が出来ないというレギュレーションは、やはりドライバーにとっては危険だと思う。
タイヤ交換は可能にし、その代わりに作業できるメカニックの人数制限と、燃料補給との同時作業禁止によって、ピットインにかかる
タイムが増えるようにするべきなのではないかと思う。


インディ500のレース中にクラッシュして、メディカルセンターに運ばれたブルーノ・ジュンケイラの容態が心配だなぁ…。

05/05/16 (月) しんや

☆ 2005年5月29日 何かが起こる…かも ☆

宮里藍がぶっちぎりで今シーズンの初優勝を決めた昨日、遠く離れたアメリカ大陸のインディアナポリスでも一人の女性アスリートが
偉業に向けてのチャレンジをしていた。

通称IRLと呼ばれるインディカーシリーズは、アメリカ大陸を中心として行われるフォーミュラカーのシリーズで、元々はアメリカ
国内だけで開催されていたが、現在では日本でのレースも行われていて、先月もてぎで第4戦が開催された。
そのもてぎで、予選2位、決勝4位に食い込んだのが、今年からIRLに参戦したルーキーのダニカ・パトリック。

10歳からカートレースを始めて、アメリカン・モータースポーツの頂点であるIRLにまで登りつめたダニカは、まだ23歳。
昨年のインディ500を制したバディ・ライスを擁するレイホール・レターマン・レーシングのシートを射止めただけでも大抜擢なの
だが、さすがにレイホールの目は確かだったのか(オーナーのボビー・レイホールはインディ500優勝経験を持つ元ドライバー)、
ここにきてとんでもないスピードを見せ始めた。

インディ500は他のレースとは違い、決勝に向けて約1ヶ月間のスケジュールで進行する。今月初旬からスタートした練習走行で、
ダニカは常にトップ3に名を連ねていた。そして昨日が、いよいよ決勝グリッドを決めるポール・デイと呼ばれる予選だった。
予選前の練習走行では、ダニカは1周の平均スピードで時速229.88マイル(368km!)を記録しトップ。
もてぎで惜しくも逃したポールポジション奪取に期待を抱かせたが、残念ながら予選では4位のタイムだった。

とは言え229.88マイルの記録は、今年のインディでの最速ラップだ。この調子を保てば、インディ500で史上初の女性ウィナ
ー誕生も、決して夢ではない。

もてぎのレースを見た限りではあるが、ダニカはただ速いだけではなく(それだけでも凄いのだが)、ルーキーとは思えない落ち着き
とクレバーさを兼ね備えているように思えた。チャンスがあれば躊躇無くパッシングしていくが、ちゃんとレースペースをコントロー
ルしていて、決してマシンやタイヤに負担をかけるような無理はしない。抑えるべき所は抑えていた。

まだまだ未知数な部分が多いが、既においらが知る限りでは、史上最速、最強の女性レーシング・ドライバーだといえる。
別に「女性」って付けなくても最速なわけだが…。

驚かされるのは、ダニカが身長155cm(藍ちゃんと1cmしか違わない)という小柄であること。インディカーのようなトップ・
フォーミュラを操るのに要求される筋力や心肺機能は生半可なものではない。ましてやインディ500は、そのスピードの速さもレー
ス距離の長さも(文字通り500マイル=800km。もてぎは300マイルだった)、シリーズの中でも最も過酷なレースだ。
レース終盤にスパートできる肉体的なパワーが残っているかどうかだけが、ちょっと気掛かりではある。

掛布がやっている日テレのスポーツMAXで、インディカーシリーズの話題を時々放送しているが、結構いい加減な情報が多い。
先日もインディカーの凄さをわからせようとして、F1との最高速を比較していたが、F1が320km、インディカーが370km
とか言ってたような気がする。どっちもそんなに遅くないって(笑)。F1だって350kmくらいは軽く出せるし、インディカーは、
1周平均でそのスピードなのだから、直線ではもちろんもっと出ている。
ドライバーにとっては直線スピードは大した問題ではない。大変なのは300km/hオーバーでのコーナリングなのだ。
400kmに限りなく近いスピードからアクセルオフだけでコーナーに侵入し、脱出ではコンクリートウォールまで数cmの所までマ
シンを寄せていく。秒速100m以上のスピードで、5G近い横Gに耐えつつそんな綱渡りを200周も繰り返さなければならない。
それはもう想像を絶する世界だ。

背格好が似ているからというだけでなく、ダニカと宮里藍には何となく共通点が感じられる。二人とも目に表れている意志の強さが、
並大抵ではない。自分に対する自信と、目標に対する意欲が人並み外れているのだろう。

ダニカがアメリカン・モータースポーツの頂点に一気に登りつめられるかどうか…インディ500の決勝は29日。
ヨーロッパGPでの琢磨の初優勝の余韻に浸りながら、ダニカの優勝を見られたらどんなに素晴らしいか…。

05/05/14 (土) よる

☆ 「ラ・マンチャの男」 ☆

名古屋の名鉄ホールで松本幸四郎主演の「ラ・マンチャの男」を観た。前回の公演が2002年だったから、3年ぶりになる。
JR名古屋駅の隣にある名鉄百貨店の10Fにある名鉄ホール。館内に入ってすぐに思ったのが、ステージが小さいこと。
帝国劇場に較べると、幅も奥行きも高さも小ぶり。これってここ専用にセットを作ったのかなぁ?

帝国劇場で観ていなかったら、何とも思わなかったのかもしれないが、そのステージの狭さが芝居を観ていてもちょっと窮屈な感じ
がした。仕方ないのだけれど動きのスケールが小さくなってしまうので。

「ラ・マンチャの男」は、版権の関係で演出に細かい制約があり、自由にアレンジすることができない(らしい)。
そのため、基本的には前回の公演とそう大きな変化はなかった。とは言え、床屋が出てくるシーンでは、「あるある探検隊」をアレンジしてたけど(笑)。
キャストも同様だが、アントニア役が松本紀保から山崎直子になったのが大きな変化。松本紀保(言うまでもなく松本幸四郎の長女。市川染五郎、松たか子の姉)は、今回は裏方に回って演出補に名を連ねていた。

今回、改めて「ラ・マンチャの男」は、つくづく名作だなぁと思わされた。曲もセリフも強く胸を打つ。前回の公演を観て、あまりにも曲が良かったので、ブロードウェイのオリジナルキャスト版のCDを買ったほど。ドン・キホーテのセリフは、時代を超えてずっと通用していくんだろうなぁ。


さて、名古屋と言えば今、例の博覧会真っ盛り。だもんで、名古屋駅構内は人でごった返していた。F1の時も結構混雑するが、それ以上かも。トヨタも元気だし、やっぱりこれからは名古屋の時代なんだろうか? とりあえず名古屋の女子は可愛い娘が多いとは思う。(何の関係もないか…)

05/05/08 (日) よる

☆ なんでこんな時に… ☆

新宿のシアターアプルで公演中のKERA・MAP「砂の上の植物群 flora auf sand」を観に行った。

…という書き出しで今日の日記は始まる予定だったのだが、昨日からの仕事が終わったのが今朝8時過ぎ。
そのまま駅に向かえば間に合う時間だったが、のぞみの切符は持っていたものの、公演チケットを家に取りに帰る時間は無く、泣く泣くのぞみの切符だけ払い戻してもらうのがやっとだった。

昨日は、朝家を出た後で腕時計を忘れていたことに気付いて、なんとなく嫌な予感がしていたのだが、はからずもその予感が的中してしまい、午後になってトラブルが発生し、結局その対応が朝までかかってしまった。

あーあ、これで今年になってから公演チケットを仕事でふいにしてしまったのは2度目だ。
さすがに今回は、ヤフオクでチケットを入手してまで行く元気は無い。公演自体が今週土曜日で終わっちゃうし、その土曜日には、別の観劇予定が入ってるし…(笑)。

まさか今度の土曜日も仕事になったりしないよな?

しない…かな?

するかも…(^_^;


「砂の上の植物群」はWOWOWで放送してくれないのかなぁ?

05/05/07 (土) ひる

☆ 一読されたし ☆

BARホンダが、ホームページ上でFIAの裁判に提出した資料を公開した。
当然のことながら英語で書かれており、103ページもあるのでまだ全部目を通したわけではないのだが、通常では公開されることのないデータも含まれていて、とても興味深い。

レースのスタートからゴールまで、最低重量以上を保っていたことを証明するために、テレメトリーによる全ラップの燃費データまで添えられており、そこから計算すると、BAR007の燃費は、リッター当たり約1.34kmだった。

燃費データを公開するというのは、他チームに対して手の内を明かしてしまうことになり、今後の戦いを考えれば不利になる。
しかし、そう言った情報も含めて全て公開したというのは、レギュレーション違反ではないという自信があるからこそと言える。

今回問題とされた燃料タンクの構造についても図解や写真が添えられ、燃料タンクを製造したメーカー担当者の証言もある。
それによれば、サンマリノで使用された燃料タンクは昨年の12月に納入されており、それ以降に構造変更等の依頼は受けておらず、また同様のタンクは他チームでも使用されていることが述べられている。

これらの内容からすると、やはり今回の裁定は何かがおかしいという気がする。
初めからクロという結論があり、その処分内容を審議しただけなのではないか?
BARが狙われたとは思いたくないが、仮にそうではなかったとしても、FIAが各コンストラクターを威圧するためのスケープゴートにされた感は拭えない。BARホンダチームのCEOであるニック・フライも裏に政治的な問題が介在していることを臭わす発言をしているのだ。

興味のある向きは、是非資料を一読されたし。おいらの判定ではシロです。

05/05/06 (金) しんや

☆ 気に入らない ☆

やっぱり納得いかないなぁ。今日からF1スペインGPが開幕したが、そのフリー走行開始数分前にBARホンダはプレスリリースを発表し、今回の出場停止裁定に対するプロテストは行わず、決定に従うことを表明した。裁判に持ち込んでもすぐに結果が出るとは限らず、時間的に間に合わない可能性があることや、FIAからより大きなペナルティが課せられることを懸念してのことだと思われる。

ただBARホンダとしては、今回の措置に納得しているわけではなく、遺憾の意を表しており、FIAに提出した資料(最低重量を下回ってはいなかったと証明したもの)をチームのサイトで公開すると宣言している。

F1もスポーツである以上、レギュレーションの遵守は当然のことだ。BARのマシンが明らかに規定違反を犯していたのであれば、1年間の出場停止になったところで仕方がない。しかし、今回の件については、レギュレーションそのものに不備があったことをFIAが認めており、BARがレース中に最低重量を下回ってはいないことを証明しているにも関わらず、こうした処分が下されたことは非常に奇異に思える。

それに加えて、バーニー・エクレストンやマックス・モズレーらが、今回の措置は寛大な処置であり、2レースの出場停止で済んだことをありがたく思えと言わんばかりの恩着せがましい発言をしていることが気に入らない。バーニーにいたっては、もしこの決定に不服を申し立てるようなことがあれば、さらに重い処分を課すとまで言っていたのだ。それも正式な裁定が発表される前にだ。

どうも今回の一件には、何か裏があるような気がしてならない。
昨年あたりからBARはレギュレーションの解釈を巡って何度も対立してきた。リアウイングステーの問題、FFTの問題、BAR007のミッションについてもその変速スピードの速さに嫌疑がかけられたし、開幕のオーストラリアGPでのエンジン交換を狙った故意のリタイアの件もある。こうした流れの中で、BARホンダはFIAに目を付けられていたという可能性は大いにある。

もし他のチームで発生していれば、サンマリノのポイント剥奪はともかく出場停止にまで及んだとは思えないのだ。断言しても良いが、これがフェラーリであれば出場停止はあり得なかっただろう。

BARホンダの言い分がすべて本当の事かどうかは、もちろんわからない。だが、サンマリノGPのデータを見る限りにおいてはバトンのマシンがFIAの主張する「隠しタンク」の恩恵によって何らかの利益を得たとは思えない。ラップタイムの推移、ピットインまでの周回数、2回のピットインに費やしたロスタイム等、他チームのマシンとの差異は見当たらないのだ。

仮に15リッターの隠しタンクがあったとしよう。これをバラストとした場合、約11kgの軽量化が可能になる。だがこの重量もその15リッターを全て使い切った時点での値であり、当然そのまま軽い状態で走り続けられるわけでは無い。15リッターでどの程度周回できるかといえば、サンマリノGPが行われたエンツォ・ディノ・フェラーリサーキットでの燃費はリッター1.3km程度だから、4周にも満たない。2ストップなので合わせて8周弱は最低重量を下回って走れる計算だが、2回目のピットストップ時には、レース後の車検をクリアするためにその15リッターを余分に給油しなければならず、ピットストップの時間が余分に1.2秒費やされ、なおかつ11kg重い状態で最後のスティントを走り始めなければならなくなるのである。これがいったいどれだけアドバンテージになるというのか?それがレギュレーション違反のリスクを犯してまでやる価値があるだろうか?答えは自ずとわかるはずだ。

決まってしまったことは仕方がないが、バトンと琢磨がモナコを走れないのは返す返すも残念でならない。こうなったら復帰戦となるヨーロッパGPで1−2フィニッシュするくらいの意気込みで、マシンの開発を進めて欲しい。来年用の2.4リッターV8なんか走らせてる場合じゃねぇぞ!

05/05/05 (木) しんや

☆ BARのNewsはBAD News ☆

先のサンマリノGP決勝終了後の再車検において、BARホンダのバトンのマシンに対して最低重量違反の嫌疑がかけられた。
しかし、チームはレース中にマシンが最低重量を下回っていなかったことを証明するデータを提出し、スチュワードもそれを認めて違反は無かったとして、結果を確定した。

しかし、FIAがこれに対し抗議をし、国際控訴裁判所で審問が行われることになった。その結果、BARホンダチームに対し、サンマリノGPでのポイント剥奪と、2レースの出場停止という裁定を下した。

なんだこりゃ?

最低重量違反によりペナルティが下されたという話であれば、どうってことない話なのだが、事はそう単純ではない。

まず、バトンのマシンは最低重量違反を犯してはいない。レース後の再車検ではバトンのマシンは最低重量である600kgを上回っていた。その後、マシンに残っていた燃料を全て排出した時点で600kgを下回ったのである。

FIAの定めるイエローブックに規定されているF1の最低重量は600kg。全てのマシンはレース中にこの重量を下回ってはならないと規定されている。ここでいう最低重量は乾燥重量ではない。オイルも冷却水も燃料もドライバーも含んでの総重量であり、「燃料を含まない」とは書かれていない。

そこでBARホンダチームは、レース中にマシンの燃料が最も少なくなっている時点(つまりは給油のピットイン直前の状態)で、最低重量を上回るに足る燃料がマシンに積載されていたことを証明し、スチュワードに認めさせたのだ。レース中の給油量は、明確にわかるようになっているし、マシンの燃費データを提出すれば済む話だ。

ここでいうスチュワードはFIAから任命された人間である。そのスチュワードの判定にFIAが異議を唱えたのである。このことがそもそも不可解ではある。

今回の報道の中で、BARのマシンが2重タンクになっていて、燃料をバラスト(おもり)代わりに使用して故意に違反を犯していたのではないかと一部では言われている。しかし、F1の燃料タンクは他チームのマシンであっても2重タンクになっている。メインのタンク内にもう一つサブタンク(コレクタータンク)があり、そのサブタンクから燃料を吸い上げてエンジンに送るようになっている。これはマシンにかかるGによって燃料タンク内のガソリンが偏ってしまい、燃料が吸い上げられなくなることを防ぐため、あらかじめサブタンクに燃料を貯めて、そこから吸い上げるようになっているのである。これ自体は違反でも何でもない。

そもそもの問題は、最低重量の規定の不備にある。燃料を全て抜いた状態での重量と規定してあれば良かったのだ。しかしそうではなかった。チームとすれば、マシンを1kgでも軽量化したいわけで、そうであれば燃料を積載した状態で、最低重量をクリアできるようにするのは当然のことだ。ここでいう燃料とはタンク内だけではなく、エンジンまでのフューエルラインに残る燃料も含めてのことである。

どうも今回の裁定に関しては、F1界における政治的なニオイがしてならない。
もし、この嫌疑がかけられた対象がBARホンダではなく、フェラーリであれば果たしてここまで思い裁定が下ったかどうか?
また逆に、これがジョーダンであったとしても、ここまで問題にはならなかっただろうと思われるのだ。
極端にうがった見方をすれば、フェラーリからの圧力がかかったという可能性も考えられる。独走するルノーを追い上げたいフェラーリにとってはBARは邪魔だから…。

BARとしては当然抗議すると思われるが、次戦スペインGPは明日から開幕してしまう。
仮に後日、裁定が撤回されたとしても、スペインGPのポイントは取り返せない。
出場停止となる2レースが、バルセロナとモナコというBARホンダの得意とする(マシンだけでなく、バトンと琢磨にとっても得意とする)サーキットというのは、チームにとってはあまりにももったいない。

ポイントの対象外という扱いでもいいから走れるようにしてもらえないかなぁ…。
スペインはともかく、モナコでバトンと琢磨がいないなんて…フェラーリにとってはラッキーだけどなぁ…


05/04/25 (月) ゆうがた

☆ 軽くて曲がりきれない? ☆

JR福知山線で起きた電車の脱線衝突事故の報道で、その事故原因について車体の軽量化が原因でカーブを曲がりきれなかったのではないか?という記事を共同通信が配信している。

車体を軽量化するとどうしてカーブを曲がれなくなるのか、この記事を書いた記者は自分の頭で少しでも考えたのだろうか?
例えば、車体が突風のような横風を受けて横転したということであれば、軽量化が災いしたといえるかもしれない。しかし、小学生にでもわかる物理の法則上、軽くなることで曲がりやすくなることはあっても、曲がりにくくなるということはあり得ない。

カーブを曲がりきれなくなるということは、車体にかかる遠心力を支えきれなくなるということだ。車体を軽量化すれば遠心力は小さくなる。当然、曲がりやすくはなっても曲がりにくくなりはしない。また、ボディを軽量化すればそれだけ重心高が下がるというメリットもある。鉄製の車体が、ステンレスの車体より脱線しにくいとは到底考えられない。
唯一重い車体が勝るとすれば、それは車輪とレールとの摩擦力が増大することだが、それとて速度の二乗(だったっけか?)に比例して増大する遠心力を考えれば、アドバンテージにはなり得ない。

JRが開発している電車の車両は軒並み軽量化を図っている。特に特急電車用の車両では顕著だ。その理由は省電力化と、スピードアップにある。新幹線の軌道のように、最初から高速化を意図してカーブの曲率を大きくしているわけではない路線において、高速化を目指すために、車体を軽量化しているのである。

冒頭の記事は、JR関係者からの話として書かれている。だが、車体の軽量化がスピードアップにつながるくらいのことは、関係者なら当然知っているだろう。従って、そのような推論が話されたとは考えにくい。もし「軽量化」という言葉があったとしても、それは衝突時の車体強度に関する事ではないのか? おそらくはこの記事を書いた記者か、記者からの記事をまとめたデスク担当者が、話を取り違えたとしか思えない。

仮にそうだったとしても、それが理に適わないことは、遠心力という言葉が理解できる人間ならわかっていいはずだろう。
この配信は、読売新聞のサイトにも掲載されていた。大手のメディアで流される報道であっても、往々にしてデタラメなものが混じっているという好例かもしれない。

「重い方が良く曲がる」というのならば、F1マシンはみんなウイングを取っ払って重りを積んで走ってるよ。その理屈からいけばF1よりダンプカーの方が少なくともコーナーでは速く走れるはずだけどね(笑)。

05/04/24 (日) しんや

☆ 堪能 ☆

F1サンマリノGPは、チェッカーフラッグが振られる瞬間まで目が離せない素晴らしいレースだった。
今朝の予選でミスを犯し、13番グリッドからのスタートとなったミハエル。パッシングポイントが無く、抜けないと言われるイモラでこのグリッドでは、もう優勝争いからは脱落したと誰もが思っていたが、今日のミハエルの走りは、かつて「ターミネーター」と呼ばれた、人間離れした凄まじいものだった。ただ一人22秒台を連発し、1回目のピットストップを終えた時点で3位にまで順位を上げていた。
そこから周回遅れにひっかかってしまったバトンを鮮やかに抜き去ると、2回目のピットストップ後はトップを行くアロンソとの一騎打ちとなった。
あきらかにミハエルの方が余裕があったが、アロンソはミハエルからのプレッシャーに屈することなく見事に押さえきって3連勝。
アロンソとミハエルとのバトルは、かつてのセナとマンセルがモナコGPで見せた名勝負を思い起こさせるような息詰まるものだった。
無理にペースを上げることなく、前を走るバックマーカーに追いつかないようにコントロールしながら、ミハエルを押さえきったアロンソには、チャンピオンシップを争うに足るだけの風格すら感じさせられた。

今朝の予選で良いパフォーマンスを見せた琢磨は、ウェーバーとの争いで見事なパッシングをしたまでは良かったけれど、1回目のピットストップを終えてからペースが上がらなくなってしまったのが残念だった。それでもやっと完走してポイントを獲れたのは、今後につながるだろう。

ミハエルにとっては返す返すも予選のミスが悔やまれる。あれが無ければ、3列目グリッドあたりからのスタートでも楽々トップチェッカーを受けられたはずだった。
とは言え、F2005+ブリヂストン+ミハエルのパフォーマンスは、今日のレースでは群を抜いていた。ファステストラップの21秒台というのは、驚異的だ。しかもそれをマークしたのが48周目というのも恐れ入る。
どうもF2005は、ミハエルにしかそのパフォーマンスを引き出せないような、スイートスポットの狭いマシンになっているように見える。ターンインでステアリングを切り込んだ後に、絶妙なアクセルワークでリアのスライド量をコントロールしてマシンの向きを変えている。バリチェロが苦労しているのは、彼のスムーズなドライビングとマシンの相性が良くないのかもしれない。

琢磨のパッシングと、ミハエルの超絶なドライビングが見られただけで、今日のレースはお腹いっぱいになった。

05/04/20 (水) ひる

☆ 雨のバロス ☆

先日のMotoGP第2戦ポルトガルGPは、トップを走っていたセテが降り出した雨に足下をすくわれてしまい、バロスが優勝した。曇り空の下でスタートし、時折雨が落ちてきてはまた降り止むという難しいコンディションだったが、そういう状況を得意としているバロスにとっては願ったり叶ったりの展開だった。だが、たとえドライコンディションでセテが転倒しなかったとしても、予選でポールを獲得した速さを持ってすれば終盤にはトップを奪っていたのではないかと思う。


雨の中でのバロスの速さといえば、思い出されるレースがある。2002年の鈴鹿8時間耐久レースだ。
この年、レースの主導権を握っていたのは加藤大治郎/C・エドワーズ組だった。危なげない走りでずっと首位をキープし続け、楽勝の展開だった。2位には岡田/玉田組、3位にはバロス/武田組がつけホンダの1−2−3体制で、もうレースは残すところあと1時間となっていた。

最後のライダー交代を終え、トップの大治郎がピットアウトした頃から、鈴鹿に雨が降り出した。土砂降りではなかったが、確実に路面を濡らしていく。大治郎は雨が大嫌いなライダーだったし、ペースを落としても逃げ切れるだけの十分なマージンもあったので、みるみるラップタイムが落ちた。もちろん2位以下の他のライダーもがっくりとペースを落としていたのだ。そんな中で1台だけ、雨など降っていないかのようなハイペースで走っているマシンがあった。バロスだった。大治郎も玉田も2分20秒台で周回しているというのに、バロスは10秒台の驚異的なラップでぐんぐんと差を詰めていった。このままいけばひょっとするとトップまで届くか…

バロスの追い上げは大治郎にも伝えられていた。だが大治郎は「こんな雨でペースアップなんかできねーよ!」と怒っていたらしい(笑)。

結局、その後雨は落ち着き、順位は変わらないままフィニッシュ。大治郎にとっては2度目の(そして最後の…)8耐優勝となった。
だが、どちらかといえば退屈な展開だったレースを盛り上げたのは、間違いなくあの雨の中のバロスの激走だった。


ポルトガルGPで、トップを走っていたのが大治郎だったらどうなっていただろう? やっぱりあの鈴鹿の夏のことを思い出して嫌な気分になっていたのではないだろうか。それで転んだかどうかまではわからないけれど。


大治郎が逝って、今日で2年になる。でもなんだかずいぶんと昔のように思えてしまうことがちょっと悲しい。
忘れることは決してないにしても、好むと好まざるとに関わらず、年月は流れていってしまう。
悲しみを年月が癒してくれることだってあるが、時に忘れたくない悲しみさえ奪っていこうとするのは困りものだ。


05/04/18 (月) よる

☆ エンジン ☆

木村拓哉がレーサーという設定なので、どんなもんか見てみました。今日から始まった月9のドラマ「エンジン」
いやぁ、突っ込みどころ満載でしたね。予想通りですけど。

まぁ、レースを主にしたお話ではなくて、あくまで主人公の設定としてのバックグラウンドだから、突っ込んでもしょうがないとは言うものの、2カ所だけ腑に落ちない箇所がありました。

それは、「F1オーストラリアGP」というテロップが流れたシーンで、木村拓哉が出演している部分だけはマレーシアGPが開催されたセパン・サーキットでのロケだったこと。わざわざロケまでしたんだから素直に「マレーシアGP」で良かったんじゃないの?
どうして「オーストラリアGP」っていう設定にしたのか意図がわからなかった。

もう一つは、木村拓哉が演じる神崎次郎がタバコを吸うシーンがあったこと。まったくいないとは言わないけれど、フォーミュラ乗ってて、F1も目指してたようなドライバーがタバコなんか吸ってちゃおかしいでしょ。プロ野球選手とかプロゴルファーならともかく。少なくともF1ドライバーでタバコを吸う人はいないよ。ここ20年くらいはね。いくら二流(?)のドライバーって設定でも、そう言うところはちゃんとして欲しいよね。今後、神崎次郎がドライバーとしてカムバックを目指すとか、そういうストーリーがもしあるんだったらなおさらね。ただ、神崎次郎がドライバーとして頑張っちゃうようなお話になっていくと、「タイガーマスク」みたいになっちゃいそうだけど…(笑)。

木村拓哉のセリフ回しを聞きながら、

(ホリに似てるよなぁ…)

って思ったら、ちょっと笑えた。

05/04/16 (土) よる

☆ 追いつけ追い越せ ☆

とうとうこの日が本当に来たんだなぁ。今日、特に何か買う当てもなく立ち寄った本屋で、その金色の帯をした文庫本を見つけた瞬間にちょっとした感慨に襲われた。まさかこんな日がくるなんて本当は信じてなかったので、いざ現実のものとなってみると、嘘のようである。

この本の作者との出会いは、高校時代に学校帰りにいつも立ち寄っていた小さな本屋でのことだった。小説とかの類はそんなに読む方ではなかったので、いつもバイクの雑誌や、車の雑誌を買っていたのだけれど、時々目についた本を買って読むことがあった。
そんなある日、「ぼくらの時代」という本を見つけ、なんとなく面白そうだったので買って読んでみた。なかなか面白かったので、その作者の本が出ると買うようになっていった。

とにかく多作な人で、いろんなジャンルの小説を書く人だったので、その全てを網羅するわけには到底無理だった。
数年後、その人が書いているあるシリーズを見つけた。でもなんか表紙からしておどろおどろしく、すぐに読む気にはなれなくて、しばらくは放っておいた。が、やっぱり気になって試しに第1巻を買って読んでみた。それがこのシリーズとの長いつきあいの始まりだった。

それは100巻で完結する物語だという。100巻って…。1年に4冊としても25年もかかる。気の遠くなる話だった。
どうせ途中で投げ出すか、もっと早くに終わっちゃうんだろうと高を括っていたのだが…。

遂にその第100巻が書店に並んでいたのだ。数ヶ月前に99巻を買った時点で次が100巻になるのは当然わかっていたけれど、いざ実物を目にすると、やっぱりねぇ…。

家に帰って、早速読みたい…ところなのだが、まだ読むことが出来ない。実は、まだ80巻あたりまでしか読んでいなくて、ここ数年(!)、買ってはいるが読めない状況が続いているのだった…。

仕方ないので、この本の読者なら常識(?)ではあるが、あとがきだけ読んだ。腰が砕けた。
物語の展開からして100巻では完結しないのは、わかっていたのだが、「折り返し点をすぎたところ」って書いてあった。
あとまだ残りが100巻かよ!

もう笑うしかないのである。やっぱり終わらないかもしれない…。

今日買った本は栗本薫著の「グイン・サーガ」第100巻。

とりあえずそろそろまた読み始めないとね。どんどん溜まっていく一方だし。追いつけ追い越せである。まぁ、追い越すことは難しいとは思うけど…。

05/04/11 (月) ひる

☆ 遺恨 ☆

昨日スペインのへレスで、今シーズンのMotoGPが開幕した。今年からNHKのBSが中継しなくなったので、公式サイトのライブ中継を見る
つもりだったのだが、5時半起きでゴルフに行ってた疲れが出て250ccの決勝が終わった頃から眠ってしまい、起きたらMotoGPクラスの
決勝は終わっていた。

仕方ないのでスカパー!のG+で録画中継観戦。

結果は知っていて見たのだが、その最終ラップの攻防は想像以上の凄まじいレースだった。
レース中盤から4年連続チャンピオンのバレンティーノ・ロッシ(ヤマハ)とセテ・ジベルノー(ホンダ)の、2台が抜け出し一騎打ちとなったが、
2位につけたロッシは最終ラップに突入する最終コーナーでセテを抜き、一気にスパートして逃げ切りを狙った。が、そのあまりのハイペースに、
バックストレッチからヘアピンへのブレーキングで突っ込みすぎてしまい、セテに抜き返される。残りは半周。
右、右と続く中速(といっても180km/hくらいは出ているが)コーナーで2台がポジションを何度か入れ替える。
ロッシはフロントタイヤを滑らせ、スリップダウンしそうになりながらも何とか立て直し、そして迎えた最終コーナー。
インを締めたセテの、さらにそのイン側にロッシが超レートブレーキングでマシンを突っ込んだ。
コーナーに向けてマシンを倒し込んだセテのインサイドにロッシのマシンがあり、セテはロッシのマシンのハンドルが肩口に接触した反動でコースアウト。
ロッシはセテのマシンにぶつかった反動でコースアウトを免れ、そのままチェッカーを受けた。セテは2位フィニッシュ。
表彰台では、ロッシに観客からブーイングがおこり(スペインはセテの地元)、セテは観客の声援にもニコリともせずに、ずっと痛む左腕を押さえたままだった。

F1における89年の鈴鹿でのセナとプロストの激突を思い起こさせるような場面だった。
これがチャンピオンシップがかかった最終戦というならともかく、まだ開幕戦なのに、この二人のライバルに対する闘争心は尋常ではない。
今年のシーズンは、この二人の争いが今後ますますヒートアップすることは必至で、どうなっていくのかちょっと怖い気もする。

こんな面白いレースの中継を放棄してしまったNHKって、もったいないねぇ。
玉田や中野も頑張ってるのに…。

05/04/03 (日) よる

☆ フェラーリの憂鬱 ☆

F1バーレーンGPはバトルが豊富で面白いレースだった。中でも一番ファイトしていたのはモントーヤの怪我で久しぶりの実戦登場となったペドロ・デ・ラ・ロサだった。
序盤の琢磨、中盤のバリチェロ、終盤のウェーバーと次々と相手を変えながら追いかけ回していたのは痛快だった。

レースを制したのはペドロと同じスペイン人のアロンソ。マレーシアに続いて2連勝となったわけだが、あまりに速すぎてもう別格といっていいかもしれない。今のところ非の打ち所がなく、このままだとヨーロッパに戻ってもこの勢いを持続していきそうだ。オンボード映像を見ていると、とてもリラックスしてサンデードライブしているようにしか見えない。よっぽどマシンの出来が良いのだろう。

2位はこれまたマレーシアに続いてトゥルーリ。ラルフも4位入賞。今年のトヨタはルノーには及ばないものの速さも信頼性も堂々のトップクラスと言って良いだろう。

予定を早めてF2005を投入してきたフェラーリだが、やはりまだマシンが仕上がっていなかったようで、予選、決勝を通じてトラブルに泣くことになってしまった。速さに関してはそれなりのものを見せてはいたが、ミハエルの予選2位というのは彼のドライビングの力によるところが大きいように思う。久しぶりにミハエルの真骨頂とも言えるマシンコントロール能力を見せてもらった。ありゃ他のドライバーが乗ったんじゃあのタイムは出ないね。相当リアがナーバスだもの。F1マシンをあれだけ振り回して、ハイスピードコーナーでリアのスライドコントロールができるのは彼ならでは。
とは言え、決勝ではミハエルはリタイア、バリチェロも終盤にトラブルを抱えて入賞県外に去ってしまった。フェラーリ陣営も序盤でここまでポイントを取りこぼすことは開幕前には考えもしなかったことだろう。F2005の開発を早めて開幕から投入しなかったのがチャンピオンシップ獲得の命取りにならなければ良いが…。

BARはもうすっかり2流チームに逆戻り。去年のコンストラクターズ2位のチームが3戦を終えてノーポイントなんて、まったくダメでしょ。2戦連続で2台ともマシントラブルでリタイアしてるようじゃねぇ…。
それにしても琢磨のブレーキトラブルが解せない。ブレーキに空気を導くエアダクトの能力が足りずに、ディスクがオーバーヒートで異常摩耗したのだと思われるが、普通あんな序盤で出るようなトラブルじゃないだろう。
マシンの速さに関しては、ルノー、マクラーレン、フェラーリ、トヨタ以外のチームよりは速そうだけど(笑)、これじゃぁねぇ…。
琢磨はまだしも、バトンは相当フラストレーションが溜まってるだろうな。ドライバーのモチベーションが落ちるとどんどん悪い方向に進んじゃうので、気合い入れてチームを立て直さないと、このままずるずるいきかねないような気がする。

3週間のインターバルを挟んで、いよいよ次戦のサンマリノGPからヨーロッパラウンドに突入する。本格的な戦いはここからとも言われるが、チャンピオンシップに関しては序盤の3戦が大きな意味を持つことが意外に多い。しかし地元のイモラ(サンマリノGPが行われるイモラ・サーキットはイタリアにある)で、フェラーリは何としても巻き返してくるだろう。それができなきゃもう今年のチャンピオンシップ争いからは脱落も同然だからだ。フェラーリにとっては(BARや他のチームも同様なのだが)、この3週間の使い方がとても大切になる。ティフォッシ達の前で、今日のような無様な姿は見せられないだろうし。


以前に使っていたポータブルMDが壊れてしまい、今更MDを買うのもどうかなと思って、ipod miniを買ってみた。
使い方は楽ちんだし、1500曲を持ち運べるっていうのは便利だけれど、ちまたの評判通りで音質は悪い(笑)。
もう少しマシなのかと思っていたけど、付属のイヤホンじゃなくてホームオーディオ用のヘッドフォンで聴いてもダメだから本質的な問題なんだろう。安物のラジカセ並って感じ。ちょっと笑えた。この音に慣れちゃうと耳が悪くなりそう。毎日常用するんだったら、この音は耐えられないなぁ。
まぁ音質と記憶容量はバーターだから仕方ない部分はあるんだろうけど。将来的にはこういうポータブルでも圧縮無しでCDが1000枚くらい記録できるようになって欲しいよね。そしたら部屋の中にどかどか居座っているCDの山を片付けられるのになぁ…。

05/03/20 (日) よる

☆ マレーシアGP雑感 ☆

琢磨が発熱で欠場してしまい、ちょっと興味が削がれてしまったマレーシアGPだったが、へなちょこBARホンダを嘲笑うかのように、トヨタが見事なレースで初の表彰台を獲得した記念すべきレースになった。

2台仲良く4周目でエンジンブローしたホンダの体たらくについては、語るべき言葉も無い。昨日バトンのエンジンに発生したトラブルと同じ原因のようだが、そうだとしたら今回マレーシアに持ち込んだエンジンは全て使い物にならないものばかりだったということだ。琢磨が出場していても結果は同じだったろう。そういう意味では欠場して正解だった。昨年琢磨のエンジンが立て続けにブローに見舞われたとき、彼のドライビングに問題があるのでは?という見方が一部にあったのだが、これで問題がドライバーではなくエンジンにあることがはっきりしただろう。ホンダエンジンの信頼性は、所詮この程度なのだ。
いったい何のためにオーストラリアで2台を故意にリタイアさせたのか?そうまでしてわざわざエンジン交換を行った結果がこれでは、ドライバーとしてはやってられないだろう。他のチームはみんなちゃんと2レース分のディスタンス(1000km以上だ)を走りきっているのである。今シーズン開幕前には、2レース目ではエンジントラブルが多発するのでは?という予想もあったが、実際にはトラブルを起こしたのは、ホンダだけだった。

もう一方のジャパンパワー(←このフレーズも如何なものかとは思うが…)であるトヨタは、開幕戦で垣間見せた速さがフロックではないことを見事に証明して見せた。結果が出たからということではなく、予選での一発の速さと、その車の動きを見ていれば、今年のTF105が、ルノーに次ぐトップクラスの性能を持っていることは一目瞭然だ。昨年ルノーからマイク・ガスコインを引き抜き、大幅にチームの体制を刷新し、背水の陣で臨んできた今シーズン。まさかここまでやるとは正直考えていなかった。
とにかく今年のトヨタの本気ぶりは、凄まじいものがある。一日三交代制の24時間体制で風洞実験を行い、その結果をF1開発チーム専用のスーパーコンピュータ(その性能はトヨタ本社が使用しているものの10倍の処理能力とか…)で解析し、エアロダイナミクスの開発を行っており、1月の新車発表からオフシーズンテスト、開幕戦、そして今回のレースでも次々と新しいエアロパッケージを投入してきているのだ。ホンダと違ってエンジンの信頼性についても昨年から絶対の自信を持っていたし、その証拠にトヨタエンジンを使用しているジョーダンは、プラクティスでも周回数を気にせずにガンガン走り回っている。口先だけでなく本気で勝ちにきているのがひしひしと伝わってくる。このまま行けば、間違いなく今シーズン中に勝てるだろう。

そのトヨタをもってしても今年のルノーの速さには手が付けられない。ちょっと次元が違う感じがする。欠点が見当たらない。コーナリングも速い、トラクションもある、トップスピードも伸びる、しかもタイヤに優しい。アロンソがあれだけハイペースで飛ばしていたのに、オンボードカメラに映るフロントタイヤはレース終盤でも非常に綺麗な摩耗状態だった。他のチームのマシンは多かれ少なかれタイヤに異常摩耗のスジが見受けられたのだが…。

悲惨だったのがフェラーリ。今回に関しては、完全にブリヂストンのパフォーマンス不足に足を引っ張られたようだ。ミハエルをもってしても入賞圏内に入るのがやっとこさ、バリチェロはまったくレースにならずにリタイア。昨年までのフェラーリからは考えられない状況だ。ブリヂストンの関係者はかなりショックを受けたらしい。そりゃあれだけ差を付けられちゃなぁ…。こうなると予定を早めて次戦のバーレーンにF2005を投入してくるかもしれない。それでもルノーには及ばないのではないだろうか?


まぁ、今年は愛知万博を始めとして、何かと名古屋が注目される年だからねぇ。トヨタとしては万博開催中に勝ちたいよね。

05/03/06 (日) よる

☆ ほーらやっぱりね。 ☆

BARにとっては厳しい開幕戦になったオーストラリアGP。バトンも琢磨も入賞圏内に入ることすらできなかった。苦戦するだろうとは思っていたが、やっぱりなぁという感じだ。ただ、今回のレースに関しては予選初日の天候が全てと言っても良いだろう。
ミハエルも琢磨も順当に行けば最後列スタートにはなっていなかっただろうから。

気掛かりなのは琢磨のレースペースが良くなかったことだ。レース中のファステストラップでバトンが5位にいるのに対し、琢磨は1.5秒も遅くて16位。ジョーダンとミナルディという問題外(笑)のチームを除くと最下位なのだ。
昨日の予選でのクラッシュで、マシンに何らかのダメージが残っていたのか、セッティングに失敗したのか…
とにかくバトンとの差を詰めないことには話にならない。そうしなければ、今後も入賞圏内に入れるかどうかというレースが続いてしまうだろう。

今年からのレギュレーション変更でタイヤ交換が禁止となったため、レース終盤にはタイヤがかなりタレてくるのではないかという予想は、今回に関しては見事に裏切られた。さほど気温が上がらなかったというのが幸いしたこともあるが、ブリヂストン、ミシュラン共に終盤になっても目立った変化は感じられなかった。その結果、ほとんどの選手がレース終盤にファステストラップを記録している。もっともこれは、予選時が雨だったためにレース開始時点ではあまりタイヤラバーがのっていなかったのが、終盤になってやっとラバーがのってグリップが出てきたということも影響している。またアルバートパークは公道を使用していることもあり、パーマネントサーキットに較べればタイヤに優しい。開幕戦ということもあり、どちらの陣営もコンサーバティブなタイヤを用意してきたのかもしれない。今日のレースを見る限りでは、ブリヂストンvsミシュランは互角で、去年のようなブリヂストン優位ということは無くなったようだ。次戦のマレーシア、その次のバーレーンでは気温も路面もタイヤに厳しいサーキットになるので、また違った展開が見られるかもしれない。

ともかく今シーズンのF1は、少なくとも序盤については昨年のようにフェラーリの独走ということは無さそうだ。だが、フェラーリが使用しているマシンはまだ昨年モデルのモディファイ版だという事を忘れちゃいけない。ミハエルは悪い癖を出してアクシデントを起こしてしまったものの、バリチェロがしっかり2位フィニッシュをしている事を考えれば、まだまだ充分に戦闘力がある。これで2005年モデルが登場してきたら、また独走ということになっても不思議ではない。そういう意味では第5戦といわれる2005年モデル投入までに、ルノーやマクラーレンがどれだけリードできるかで、今シーズンの流れが決まってくると言える。
出鼻をくじかれてしまったBARは、必死で遅れを取り戻さないと優勝どころか表彰台すら望めない辛いシーズンになりかねない。
場合によっては早い段階で、マシンの大幅なモディファイが必要になってくるかもしれない。それが出来ないようなら、軽々しく「優勝」なんて口にしない方がいい。HONDA関係者の自惚れに満ちた自信過剰なコメントは、もう聞き飽きた。琢磨も来シーズンに向けて、トップチームのシート確保を考えた方が良いだろう。ろくなマシンを用意できないHONDAに恩義など感じる必要はこれっぽっちも無いのだから。

05/03/05 (土) よる

☆ 開幕 ☆

昨日からオーストラリアでF1が、そして今日からJリーグが開幕し、やっと今年も始まったなぁという気がしてきた。
でも琢磨の予選初日は散々だったし、マリノスも負けちゃったし、なんだかなぁって感じ。盛り上がれない。

フジテレビは、今年琢磨が優勝するって確信しているみたいな煽りでF1の宣伝してるけど、そんなに状況は甘くないよ。
確かに去年アメリカGPで表彰台に乗ったから、今年こそは優勝!って考える気持ちはわからないではないけど、そんなに簡単なもんじゃない。
そもそも去年BARがあれだけの活躍を見せてコンストラクターズでフェラーリに次ぐ2位になれたのは、ちょっと厳しい言い方をすると棚ぼただった。本来なら上位に来るはずのマクラーレンとウイリアムズが揃って新車の開発に失敗してずっこけてくれたおかげ。
もちろんその間隙を突けるだけの実力はあったからこそだが、マクラーレンやウイリアムズが名門と呼ばれる所以は、不調なシーズンがあっても、必ず復活してきてトップ争いに加われる開発力を持っているからだ。
そして、今年マクラーレンは復活した。オフシーズンテストでの、ロングランの速さは、フェラーリやBARの関係者に衝撃を与えた。ウイリアムズも去年の序盤に較べればはるかに良い状態に仕上がってきている。去年BARとのコンストラクターズ2位争いに敗れたルノーに至っては、早くも2005年モデルの中でbPの呼び声の高い驚愕のマシンを作ってきた。
ところがBARの新車は、去年のオフシーズンのような速さを見せることは無かった。むしろマクラーレンやルノーの予想を遙かに超えた速さに戸惑っていると言っても良いくらいだ。
この状況を考えれば、今年のBARは優勝どころか入賞圏争いがやっとの状態に陥っても何の不思議もない。そのことは琢磨本人もよくわかっていて、序盤は厳しいだろう事をインタビューで述べている。

だからこそ、フジテレビのF1の番宣を見ていると、違和感を感じてしまう。必要以上に視聴者の期待を煽っておいて、琢磨の結果がついてこなければ、かえって視聴者に失望を与えてしまうだけだと思うのだが…。

今年のF1はフェラーリ、マクラーレン、ルノーの三つ巴の争いになるだろう。ウイリアムズがその次。そしてBARはさらにその後ろで、レッドブルやザウバー、トヨタとの中団グループを形成することになるはずだ。そこから抜け出せるかどうかは、今後のマシンのアップデートがどこまで進むかにかかっている。多くの人が勘違いしているが、HONDAエンジンはF1最強では無い。パワー、ドライバビリティ、リライアビリティのどれをとっても1番では無い。エンジンは良いけど、シャシーがダメっていうのは、HONDA関係者の言い訳に過ぎない。琢磨を勝たせたかったら、本当に1番のエンジンを作ってあげないとね。もちろんシャシーのてこ入れも急務なんだけど。
今年のBARは金曜日にサードカーを走らせられなくなってしまったのが痛い。逆にサードカーを走らせられるようになったマクラーレンは、ずいぶんと有利になった。ドライバーのデ・ラ・ロサも気合い入ってるしね。

ただ、とにかく開幕戦を見てみないとわからない部分もある。今年は決勝でのタイヤ交換が無くなり、しかも1台のエンジンで2レースを走らなければならなくなった。決勝がどんな展開になるのかは、まだ誰も予想できない。そう言う意味では最後列スタートの琢磨にもミラクルが…さすがにそれは無理か…。


さて、マリノスは岡田主審に開幕戦の勝利をさらわれてしまった。さすがに岡田さんである。マラドーナもビックリの「神の手」によるゴールを認めちゃうんだから。あれがハンドじゃなかったら、ゴール前でみんなパンチングするって。その方がヘディングするより簡単だもん。まったく嫌になっちゃう。あの主審はいつになったら、まともなジャッジが出来るようになるのかね?W杯であんなジャッジしたら、対戦国によっては相手のサポーターに撃たれちゃうよ。冗談抜きで。家に帰ってビデオを見直して反省して欲しい。


明日は早起きしなくちゃ。オーストラリアGPの予選2日目は朝8時からだからね〜。

05/02/21 (月) しんや

☆ あなたは神を信じますか? ☆

今朝から酷い腰痛に悩まされている。時々腰痛になることはあるのだが、今日のは今までに経験したことが無い鈍い痛みで、立ってても座ってても歩いても痛くて、ちょっとやっかいだ。
どうしてそうなってしまったのかずっとわからなかった。昨日は打ちっ放しで200球くらい打ったけれど、それくらいじゃぁこんな痛みに襲われたことは無い。もちろん関係はあるだろうけど。おかしいなぁ…と思いつつ、仕事を終えて家に帰ってきて、風呂に入ったときにやっともう一つの理由に思い当たった。そういえば昨日は久しぶりに車にワックスがけしたっけ…。
普段、洗車なんて文字通り水洗いしてフクピカで拭いてお終い。ものの30分とかからない。が、昨日は何を思ったか何年ぶり(?)かでワックスがけを決心し、水洗い→小傷にコンパウンドがけ→トラップ粘土で鉄粉除去→ワックスがけ…というフルコースを行ったのだった。おかげで車はそれなりにピカピカになったものの、腰がずたずたになったという次第。情けない。普段の運動不足が良くないんだよなぁ。

そんな風にして知らずに腰を痛めつけていた昨日「人類の月面着陸は無かったろう論」という本を買ってきて、一気に読み切った。内容が同じ事の繰り返しだったので、あっけなく読めてしまった。著者は副島隆彦。近年、いくつかのテレビ番組でもこうした話題が取り上げられていたので、面白そうだなと思ったのだが、特に目新しい内容もなく、ちょっとがっかりだった。
著者の主張する、根拠は主に以下の4点。

1.NASAが公開している月面歩行等の映像に怪しい部分が多い。あれはスタンリー・キューブリックがイギリスで撮影したものだ。
2.今から35年前に人類の月面着陸を6回も成功させたのだから、もう一度行って見せてくれ。
3.月面には人類の月面着陸の証拠が残っているはずだが、月面を精密に撮影した写真、映像がどこにも存在しない(公表されていない)。
4.現在の科学技術を持ってしても、月面への着陸船の軟着陸と再発射は不可能だ。

他にも、地表から2000〜4000kmと2万〜4万km上空にあるヴァンアレン帯と呼ばれる極めて強い放射能の中を人間が無事に通過できるはずが無いとも述べている。

この本はと学会のトンデモ本にも選ばれているらしいので、ごらんの通り、どれも根拠としては弱い(笑)。でも、まぁエンターテイメントとして読むには…1600円はちょっと高いな。

ただ、おいらもアポロの月面着陸については、紛れもない事実だとは信じていない。確かに人類が初めて月面に降り立った1969年といえば、ボーイング747が初飛行し、世界初のLSI電卓が発売された年だ。そんな時代に月に向かって有人ロケットを打ち上げ、着陸し、そしてまた再発射して無事に帰ってくるという芸当ができたかというと、かなり疑問だから。
米ソの冷戦構造の中で、宇宙開発競争が激化する中で、ケネディがぶち上げた大ボラ(?)を実現してみせることで、ソ連に対しての優位性を確保したかった故の、国家的一大茶番劇だったとしても不思議はないような気がする。
ワシントンポストが2003年に、「ブッシュ政権が今後20年から30年を視野に入れた月への有人飛行再開計画を検討している」と報じたときには、おいらも不思議に思った。何で月に行くのにそんなに時間がかかるのか?と。35年も前に何度も行ってきたはずなんじゃないの?と。

まぁ、副島氏が書いているように、あと5年もしないうちにこの世紀の大嘘がバレるのかどうかは定かじゃないが、世の中にはもっともらしく思える大嘘も、嘘っぽい真実も入り交じっていて、なかなか真実というのはわからないものだから、このままずっとわからないままかもしれない。
ただ、もし今現在人類の足跡が月面には無いとしても、アメリカが月面への有人飛行を再開(?)するときには、こっそり事前に先乗りして、アポロ計画の痕跡を置いてきちゃうんだろうなぁ…(笑)。

この本で一番興味深かったのはアポロの話ではなく、「それでも地球は回っている」という有名なガリレオの言葉は、実はガリレオが本当に言ったのではなく、ドイツの劇作家ブレヒト(先日観てきた「コーカサスの白墨の輪」の原作者でもある)が書いた「ガリレイの生涯」という戯曲の中のセリフだったという話だ。これって常識?おいらが知らなかっただけ? そう言われると確かにセリフっぽい言葉ではある。

果たして人類の月面着陸は「地動説」「天動説」いずれなのだろうか…?

05/02/13 (日) よる

☆ なんやかや ☆

ここのところ仕事が忙しく、土日も仕事だったりしてバタバタしているので、日記どころじゃなかった。
やっとこの3連休は休めたけれど、気が抜けたのかちょっと風邪引いたかも。

ところで、やっぱりと言うべきか「南セントレア市」は白紙撤回されたみたいだな。当然でしょ。


さて、三軒茶屋にある世田谷パブリックシアターで「コーカサスの白墨の輪」という芝居を観てきました。
原作はベルトルト・ブレヒトで、演出は串田和美。衣装はワダエミ。
キャストは松たか子、谷原章介、毬谷友子、串田和美etc.
ブレヒト作品、串田演出、松たか子主演というのは「セツアンの善人」以来のコンビネーションで、今回も串田さんらしいユニークな作品でした。
まず、劇場に足を踏み入れた時点で、「おや?」
客席の階段を下りてゆくと一番低いところに丸いステージがあり、その奥にも客席が…。ステージを挟んで向こう正面も客席でした。おいらの席はその向こう正面だったので、ステージを横切って(笑)席に着きます。そのステージ上では出演者と同じ衣装を着た人がパンフレットを売ってます。
向こう正面側の席は、常設の客席ではないため、段々に組んだ上に座椅子が並べられていました。なんか妙に落ち着く客席だなぁと思いつつ開演を待っていると、出演者達が舞台袖に次々と出てきます。舞台袖といっても、客席から丸見え。
串田さんなんか、ステージ上をうろうろしてるし、目ざといお客さんは毬谷さんにサインを貰ってるわ…そんな感じで三々五々出演者達が現れて、ベルが鳴るわけでもなくいつの間にか開演します。

普通の舞台のように大がかりなセットが組まれているわけではないので、ちょっとした小道具を使って、それを色々なものに見立て、
例えばドアをノックするという場面では、効果音でそれを表現するといった具合。ちなみに効果音も劇中の音楽も、舞台の周りで出演者達が歌ったり楽器を弾いたりしています。松たか子演じるグルシャが置き去りにされた赤ん坊を連れて旅をするお話ですが、その赤ん坊(ぬいぐるみ)の泣き声は、毬谷友子がずっと舞台袖で出していたりとか。

自分の出番を終えた出演者達は、着替えが無い限りは、舞台の回り(というか最前列のお客さんの前)に座ってます。そこから劇に参加していくのです。

なんか村のお祭りをやっている広場で、自然に始まったお芝居…みたいな雰囲気なんですね。
一幕と二幕の間の休憩時間には、ステージ上でグルジア産のワインとチーズが振る舞われていました。もちろん有料でしたが。
ほとんどのお客さんがステージでワインを飲んでましたね。で、出演者達が歌を歌ってくれたりして。
二幕のスタートはそのお客さん達の何人かをステージに座らせたまま始まっちゃうし、最後の方にある踊りのシーンでは、出演者が客席からお客さんを引っ張ってきて、踊りの輪に加えていったりとか。

こんなにお客さんが参加するお芝居っていうのは、ちょっと他では無いかもしれません。でもお芝居としてはとても高度な、演者にスキルを要求する芝居でした。ただお話としては「セツアンの善人」の方が好きだったなぁ…。

05/01/29 (土) よる

☆ 「走れ南セントレア」 ☆

渋谷のシアターコクーンでNODA・MAP第10回公演「走れメルス」を観てきた。
本当は先週観劇する予定だったのだが、仕事の都合がどうしてもつかず結局行けなくなってしまいチケットはパー。
悔しかったのでヤフオクで今日のチケットを落札してやっとこさ行くことが出来た。もっとも自分で買ったチケットより良い席だったけどね。ちなみに公演は明日までなのでギリギリ間に合った感じ。

今回のキャストは深津絵里、小西真奈美、古田新太、中村勘太郎、河原雅彦、濱田マリ…もちろん野田秀樹(笑)。
おいらの興味は深津絵里が観たいという単純なものだった。もともと好きな女優ではあったけれど、昨年WOWOWで放送された「カメレオンズ・リップ」(ケラリーノ・サンドロビッチ作・演出、キャスト:堤真一、生瀬勝久他)を観て、ぜひ舞台を観てみたいなぁと思っていたもので。
深津絵里はもちろん良かった。さすがだなぁって感じ。でもそれ以上に印象的だったのは小西真奈美だった。最近ドラマ出演も多いけれど、おいらはあんまり観た作品が無くて、CMとかの印象でなんだかほんわかしたイメージしかなかった。
しかし、さすがにつかこうへいに鍛えられた(?)だけのことはあって、ドラマやCMで観るのとは全く違う、威勢が良くてあっけらかんとした、痛快なキャラクターを見事に演じていた。セリフが関西弁だったこともあって、本当に今まで持っていた印象とは別人。
この小西真奈美が観られたのが、今日の最大の収穫だった。格好良かったなぁ。想像以上に顔が小さかったし(笑)。
古田と野田の掛け合いも笑えた。二人とも結構いい年なのに身体張ってたよなぁ。でも野田は相当キツイなぁって顔してたけど…。

この「走れメルス」という作品が劇団夢の遊民社で初演されたのは1976年。今回出演した役者の中にはまだ生まれていなかった人もいる時代のもの。そんなわけで最近の野田作品とはだいぶ様子が違っていた。
はっきり言って、セリフを聴きながらその意味を考えようとすると、理解できない。最近の野田作品はかなり分かりやすくなっているけれど、この時代のものは言葉のスピード感が3倍くらいあって、意味に囚われているとついていけなくなってしまう。
おいらの知能指数が右脳1.2、左脳0.7のせいなのかもしれないが、そういうお話じゃなくって、全体のスピード感とか舞台の雰囲気とか、頭で考えるんじゃなくって身体で感じるようなお芝居。
おいらは観たくても観られなかったのだが、遊民社の舞台ってこんな感じだったのかなぁ?
ただ会場の雰囲気としては、ちょっと(よくわからない…)という戸惑いも感じられたような気がする。
けっこう評価もわかれるだろうなぁ。


そりゃそうと、市町村合併で愛知に誕生するらしい「南セントレア市」って何なんだ?
そんな安っぽい分譲住宅地みたいな名前、よくつけるよなぁ。おいらだったら恥ずかしくて住めないよ。

「お住まいはどちらですか?」
「はい、南セントレア市です…」

言えるか?
日本の地名じゃねぇだろ?
いったいどこから「セントレア」なんて出てきたのかと思ったら、来月17日開港の中部国際空港の愛称だとか。
それを「ネームバリューがあって世界にPRできる」ってことで流用(?)したらしい。
本当に馬鹿じゃないの?なんでもアリかよ?
そもそも中部国際空港開港なんて愛知県民以外は誰も知らないよ。たぶん。
こんなお馬鹿なことしか考えられない為政者だと住民が可哀想だね。
みんな街を捨てて逃げた方が良いと思うよ。今のうちに。

「走れ南セントレア市民!」



05/01/06 (木) しんや

☆ あけおめ、ことよろ ☆

遅くなりましたが新年明けましておめでとうございます…などと言ってる場合じゃなくなってるなぁ。
昨年末に発生した津波の死者がとうとう15万人を超えたらしい。しかも救援が遅れた場合、さらに15万人程度が感染症被害で亡くなる可能性もあるとの見方も出ているというし。
ミハエル・シューマッハが1000万ドルの義援金を送ると発表してその額に驚いたが、彼のボディガードの一人も津波の犠牲になったとか。もっとも彼の場合、最近ドイツ国内で評判を落としていたので、その挽回の意味もあるような気もするし、1000万ドルなんて月収2ヶ月分にも満たないのだけれど。

それにしても日本の政府は呑気だね。今頃になって邦人の安否不明者が500人以上とか言ってるけど、そんなのとっくの昔にわかっていたはずなのに何で発表しなかったんだろ? お正月をゆっくり休みたかったのか?
ちなみに日本政府が最初に発表した無償支援の額は、3000万ドル。
整備新幹線に何兆円も注ぎ込むくらいなら、1本先送りにしてでも援助すべきなんじゃないの?それだったら多少消費税が上がったって国民は文句言わないと思うけどね。

この際だからブッシュのご機嫌を取ってるうちに引っ込みがつかなくなってしまった、イラクに派遣した自衛隊を全員引き上げて救援に向かわせちゃえばいいのに。少なくともその方が自衛隊の得意分野でしょ? それだったらブッシュにも言い訳できるでしょ?
それこそが小泉さんの得意な「人道復興支援」としてふさわしいのでは? イラクでやってるのは単なる「ブッシュにゴマすり支援」なんだから。
ついでに北朝鮮に対する援助もすっぱりと止めちゃえばいいし。

日本がアジアの盟主であるという自負があるのなら、あるいは今はそうでなくてもそうなりたいのなら、今こそ死に物狂いで援助の手を差し伸べて、一人でも多くの人を救う義務があるはず。「情けは人のためならず」ですよ。日本というブランドのイメージアップのための投資と考えれば、決して無駄にはならないはず。東南アジアの市場は、日本の企業にとって将来のお客さんなんだから。

もちろん神戸や新潟も忘れちゃいけないんだけどね。

…てなこといいながら、おいらはお正月休みの間中、GT4でニュルブルクリンクを走り回っていただけなのだが…(^_^;

04/12/20 (月) ひる

☆ 韓国圧勝 ☆

先日、日本に快勝したサッカーのドイツ代表が、昨日韓国と対戦して1−3と完敗した。
日韓W杯の時の快進撃を思い出させるような韓国代表のプレーは、日本戦では余裕を感じさせていたドイツを圧倒していた。
特に韓国を応援していたわけでもなく、韓国代表がドイツ相手にどの程度やれるのかなぁ?と冷めた目で見ていたけれど、韓国代表の
戦いっぷりの見事さにだんだん力が入ってしまい、2点目、3点目を決めたときは、思わず声を上げてしまった。

韓国も日本と同じくフルメンバーというわけではなく、若手を登用していたというのに、この違いは何だろう?と考えさせられた。
日本代表と明らかに違ったのは、絶対に負けない、勝ちに行くんだという強い闘志を剥き出しで戦っていたことだろう。
中盤でのぶつかり合いの激しさは、日本戦の比では無かった。ドイツも本気でぶつかってきていたが、それに気圧されることなく、ボールを奪いに行っていた。
そして相手ボールを奪ってからのカウンターの速さと、前線に上がっていく人数のかけ方は見事だった。
日本代表が中盤でボールをつないでいる間に攻撃のチャンスをことごとくつぶされていたのとは、対照的だった。

韓国と日本では目指すプレースタイルが違っている面はあるにしても、サイドから素早く相手陣内深くに切れ込んでクロスを上げ、
中央に厚く人数をかけて攻めるというのはセオリーだ。
「もっと押し上げて欲しかった」という試合後の小笠原のコメントでわかるように、日本代表はドイツに押されっぱなしで、ここ一番で押し上げて点を取りに行くという勇気を出せなかった。

試合終了後の韓国チームの清々しい表情を見ながら、日本代表はいつになったらこういう試合を見せてくれるのだろう?と考えて、ちょっと悲観的になってしまった。いつまでも黄金の中盤頼みでは、日本はドイツW杯の予選突破も危ういかもしれない。
予選になったら彼らが帰ってくるとは限らない。先日のドイツ戦のメンバーで予選を戦うような場面も無いとは言えないのだ。
実際、今日になって小野が左足を負傷し、手術もあり得るというニュースが流れている。

代表のユニフォームに袖を通したら、たとえどんな状況、どんな試合であっても全力を尽くして勝利を目指すという当たり前のことが
韓国代表にできて日本代表にはできていないのが情けない。
日本の代表クラスの選手達が、昨日の韓国vsドイツ戦を見て何かを感じてくれたら良いのだが…。

04/12/16 (木) よる

☆ 前代未聞ですなぁ… ☆

今年最後のサッカー日本代表の試合、日本vsドイツ戦は0−3の完敗に終わった。正直、今回はメンバー的に厳しい試合になるとは思っていたが、前半はともかく、後半に入ってからの試合内容はちょっと酷かった。
ジーコも言っていたが、選手のコンディションは決して良くはなかっただろうが、そんなことは言い訳にはならない。6人までの交代枠を使って、フレッシュな選手を投入すれば良いだけのことだ。だが、後半に入った3人の選手たちも、何がしたいのかよくわからないという、ジーコ流の選手任せの弊害が見受けられただけだった。
結果から見ると、やはり中沢、松田、宮本が不在というのは大きかった。3点目を取られたときのとっちらかりぶりは見ちゃいられなかった。だが、守備の不安は初めからわかっていたことだった。問題は(毎度のことではあるが)攻撃である。

先発したフォワードの高原と鈴木が、それぞれの所属チームで今年いったい何得点取ったというのか? もちろん二人とも実力はそれなりにあるだろうが、今シーズンに限って言えばさほど実績は残していない。エメルソン…は呼ぶわけにはいかないが、日本人の中ではトップの得点をマークした大黒を何故招集しないのだろう?
ホームでのゲームなのだ。失点を恐れて下がらずに、もっとアグレッシブに攻めて欲しかった。3点取られたら4点取り返せば勝てるのだ。だが、そういうチャレンジがあまり見られなかったのが残念だ。もちろんカーンの素晴らしいセーブに阻まれた部分もあるにせよ、0点では納得できない。
中田、中村、小野、中沢、松田、宮本…というレギュラークラスがいない中で、出場機会を得た選手たちにとっては絶好のアピールのチャンスとなる試合なのに、「やったるで!」という気概があまり感じられなかった。そつなくこなそうとしているだけのように見えた。だからつまらない。小笠原、サントス、高原、稲本あたりはそれなりに頑張っていたが…。

だが、何と言っても今日のハイライトは、実は試合開始前のセレモニーで起こった。
F1では今シーズン聞き飽きた(笑)ドイツ国歌に続いて、君が代を歌うために登場したのは堀内孝雄。
ちょっと嫌な予感…というか、もっとマシな歌手はいなかったのかなぁ?と思いながら見ていたら、なんと歌い出しのキーが高すぎたのか、サビの部分で声が出なくなってしまった。その後はもうボロボロ。最後の方は勝手に低いキーに転調(!)して歌うという暴挙に出た。これには観客からも失笑が起こっていた。
あり得ないでしょ。君が代ってさぁ、別に3オクターブ使うような歌じゃないよ。いくらア・カペラだからって、自分の出せない音域まで使うようなキーで歌い出すこと自体が信じられない。
サッカーの試合に限らず、こんな酷い君が代斉唱は聴いたことがない。ちなみにこれ以前で一番酷かったのは数年前のF1日本GPでglobeのkeikoが歌ったやつだったんだけど、それは音程がちょっとおかしかっただけだからねぇ…。

その堀内孝雄も堂々と出演する紅白歌合戦。出場者全員に一人ずつア・カペラで君が代を歌ってもらいたいね。そしたらそこだけ見るかも。だって、笑えるでしょ?

04/12/07 (火) なったばっかり

☆ 懲りないNHK ☆

今、何かと話題のNHK。受信料を払っているいないに関わらず、地震などの災害時にはやっぱりNHKを見てしまうもの。
今夜も北海道での地震速報に、とりあえずNHKにチャンネルを合わせた。

(また、やってるよ…)

毎度お馴染みのことではあるのだが、震源地に近い役所に片っ端から電話をかけて、状況を訊いている。
中越地震の時にも指摘されていたのに、相変わらず馬鹿の一つ覚えで非常識極まりない。

これってさぁ、火災に出動しようとしている消防車を止めて消防隊員に

「現場の状況はどうですかぁ?」

って質問してるのと同じだってことがわからないのだろうか?

地震直後で一刻も早く情報収集しなければいけない状況にある役場の職員の仕事を、完全に麻痺させているのである。
これが暴挙でなくてなんだというのだろう?

現にインタビューに答えている職員の声とともに、背後でひっきりなしに鳴っている電話の音が聞こえているのだ。

こんなところにも、NHKの思い上がりが現れていると思うのはおいらだけだろうか?
いったい何様のつもりなんだ?

取材は結構だが、その手段と方法をもう一度冷静に考え直すべきだろう。
だが一度身に付いた体質は一朝一夕では変わらないんだろうな。色んな意味でね…。

04/11/24 (水) よる

☆ なんだよぉ〜! ☆

忙しかったとはいえ、今月はすっかり更新をさぼってしまっていたので、そろそろ何か書かなくちゃと思っていた矢先、家のパソコン
が壊れた。急に動作がおかしくなったと思ったら、キーボード入力が全くできなくなってしまったのだ。

長いことパソコンを使っているが、こんな現象は初めて。とりあえず考えられることは一通り試してみたが、まったく復活の気配が無
く、修理に出すしかない状態。何だこりゃぁ?である。

キーボードにコーヒーをこぼしたわけでもなく、落としたりぶつけたりしたわけでもなく、それまで普通に使えていたのに、いきなり
壊れるなんてことがあるのだろうか? 最初はウイルスか?とも思ったが、最新のパターンでチェックしても見つからないし…。

本当にパソコンってやつはお馬鹿で困りものだ。こんなものに何十万ものプライスタグを付けて売っていること自体が信じられない。
まぁそう言いながら買ってる方もどうかしてるとは思う。しかし、壊れても当たり前、そんなのよくあることで済まされてしまう商品
なんて他にはちょっと見あたらないんじゃないのかなぁ?
三菱自動車のリコール隠しは大きな社会問題になったけれど、あれパソコン業界に当てはめるとマイクロソフトを筆頭としてもっと酷
いよな。パソコンが壊れても人の生死には直接関わりがないってだけの話であって。

パソコンだけじゃないんだけどね。最近のデジタル家電商品の初期不良とか故障率って、ちょっと異常だと思う。
デジカメなんてどこのメーカーの新製品も不良品だらけだもの。内蔵時計が一日に2時間狂うとか、50枚写すと1枚は真っ黒とか、
ピントがちゃんと合わないとか、そんなのばっかり。酷いのはそういう初期不良を改善するファームウェアのアップデートプログラム
自体がバグってて、別の不具合が出ちゃうようなケースもあったり。

何でもかんでも新製品に飛びつく消費者にも責任はあるとは思う。400万画素より500万画素の方が綺麗だと信じ込んでるような
お馬鹿さん相手に商売しようと思ったら、メーカーも次々に新製品を投入しないといけないから、テストもそこそこで市場に投入せざ
るを得ないのかもしれない。

でもねぇ、結局メーカーにとっても買う方にとってもそれって不幸な状況だよね。メーカーは忙しいばっかりで儲からないし、じっく
り時間をかけてまともな製品を開発するってことができないわけだし、買う方にしてみれば、せっかく買った新製品が、あっという間
に旧製品になるわ、まともに動かないわ、性能もたいしたことないわってことだから。

まぁそんな中では、パソコンって確実に演算性能だけは向上しているから、デジカメなんかよりはマシなのかもしれない。
デジカメなんて新製品になればなるほど性能が下がってたりするからねぇ…。

04/10/31 (月) しんや

☆ ダメだこりゃ ☆

今年やっと2度目のラウンドをしてきました。
昨日の予報では夕方から雨だと思ってたのにクラブハウスでカツカレーを食べてる間に外は土砂降り…。
午後のラウンドは断続的に振ったり止んだりでした。

まぁ雨にはあんまり関係なく、スコアは惨憺たる結果。
ドライバーだけは調子良かったけど、そこから後がさっぱり。
得意なはずのミドルアイアンやバンカーショットもへなちょこだし、池には落とすしね。
もっとも昔から水には相性が悪くて、池越えのショットは苦手だけど。

やっぱり久々のラウンドっていうのもあるし、何より圧倒的に練習不足。
もともとさほど運動神経があるわけではないので、コンスタントに練習してないとダメなんだよなぁ。
しかしいくらボロボロだからって、ベストスコア+20は酷すぎ。
次回までにはちゃんと練習しとこうっと。

04/10/28 (木) しんや

☆ いつかきっと ☆

怒濤の連休が終わってからずっと仕事に追われ、日付が変わってから晩ご飯にありつくような日々が続いていて、台風のニュースも地震のニュースも仕事をしながらネットのニュースサイトでチェックしただけだった。

台風の被害がどれほどのものだったかあまりわからなかったのだが、知人の家の近くで裏山が崩れて近所の家屋が倒壊し、知人の家は大丈夫だったのだが、その後も雨の日は避難所で寝泊まりしていると聞いて、急に身近な出来事に感じられて恐ろしくなった。台風を恐いと思ったのは初めてかもしれない。

地震については悲惨な状況を見聞きするたびに、なんとも言えないもどかしさを感じてたまらない気分になる。特に昨日から今日にかけての土砂崩れ現場からの中継はその最たるものだった。男の子が生きて救出されたのは、本当に奇跡だと思う。埋まった車の底と岩の間の隙間で、4日間も生存していたなんて常識では考えられない。ヘリで吊り上げられている映像を見ていて、あの御巣鷹山での日航ジャンボ機墜落事故の映像がオーバーラップした。

不謹慎だと言われるかもしれないが、レスキュー隊が作業する様子を見ていて、こんなときにウルトラマンがいてくれたらなぁと思った。
余震が続き、いつまた崩れてくるかもわからない状況で命がけで必死に頑張っているのに、土砂や岩に阻まれてなかなか作業がはかどらないもどかしさに、そういう人間を越えた能力のある存在がいればいいのにと思ったのだ。

べつにM78星雲から来た宇宙人でなくてもいい。鉄人28号でもアトムでも構わない。もっと現実的に言えばHONDAのアシモがもっともっと進化したようなロボットが開発されていれば、こういうレスキューの場面で本当に役立つだろう。真っ暗な闇の中でも活動でき、自分で土砂の中の生体反応を関知し、重機を使用しなくても大きな岩や土砂をかき分けられる力を持ったロボット…冗談抜きで真剣に開発した方が良いんじゃないだろうか? 今すぐは無理にしても、いつかきっとそういうものが出来るはずだ。


そういえば台風と地震のニュースで視聴率がボロボロだったらしいが日本シリーズもやっていた。
でもなぁ、地震の被災者が食料や水にさえ不自由してる状況におかれているときに、ビールかけはあかんやろ。
球団関係者に一人も止める奴はいなかったのか? オーナーがアホやと球団みんなアホなんか?
被災者は電気も止まった状態で、その様子を見ることはなかっただろうが、家族や知り合いの安否すらわからない状況だった大勢の人達には、正気の沙汰とは思えなかったんじゃないだろうか?


被災者の人達が一日でも早く、安心して眠れる日が来るといいのだけれど、家どころか村そのものが壊滅的な被害を受けた人達の事を思うと言葉がない。そういえば三宅島の人達もまだ島に帰れてないんだよなぁ…。

04/10/18 (月) よる

☆ 連休のおさらい その4 ☆

10月11日(月)

10時前の新幹線で東京へ。向かったのは有楽町にある帝国劇場。
ミュージカル「ミス・サイゴン」を見ました。
8月からスタートしてのロングランですから、完成度は高かったように思います。
この日の配役は、キャバレーのオーナーであるエンジニア役が筧利夫、そこで働く少女キム役が松たか子、キムと恋に落ちる米兵クリス役に坂元健児。
各役には3〜4人ずつキャスティングされているので、その組合せによってはいろいろと雰囲気が変わるのだと思うのですが、
たぶん、キムは誰がやってもある程度同じイメージになり、エンジニアはキャストによってけっこう違って見えるような気がしました。
エンジニアには他に、別所哲也、市村政親、橋本さとしらがいて、筧利夫と別所哲也は違うだろ?って。

ストーリーは「ベトナム人の少女・キムと米兵・クリスが出会い恋に落ちるものの、サイゴン陥落によって別れてしまい、戦後に再会を果たすが…」というもの。一言で言ってしまうと悲劇。終盤ではあちこちからすすり泣きの声が聞こえました。

舞台にヘリコプターが登場したり、キャディラックが登場したりといった仕掛けもあって見応えがあります。
それにしてもこの「ミス・サイゴン」の楽曲はどれも難しそうでした。筧利夫はキャラで誤魔化してた感じ(笑)。

キャバレーが舞台と言うことで、裸に近い格好のホステス達が踊る場面がけっこうあるので、子供向きではないかなぁ。
当然キムもホステスですから、舞台上で下着姿になったり着替えたりします。
舞台の冒頭でエンジニアに連れてこられたキムがいきなり目の前で服を脱いで着替え始めたので、ちょっとびっくりでした。

時間とお金に余裕があれば、違う組合せのキャストでもう一度見てみたいなぁと思ったけど、無理かな・・・?

04/10/18 (月) よる

☆ 連休のおさらい その3 ☆

10月10日(日)。

F1史上初の1日で予選と決勝が行われるというこの日。天気は回復しました。
9時からの予選に向けて7時過ぎに白子駅に着いたら、直通バス待ちの行列が近年見たこと無い長さになってました。近所の住宅の方までぐるぐる回っており、住んでる人が家の前にできた行列に驚いていたりして。

何とか予選開始には間に合いました。まだ路面は濡れてます。琢磨は6番手出走という不利な状況ながらうまくまとめて1回目6位。
そして大歓声の中、最終予選に。15万人のお客さんがオーロラビジョンに映し出される琢磨のセッション通過タイムがマイナス表示されるたびに
「ウォー!」
と盛り上がります。シケインの飛び込みでリヤが流れたときには悲鳴が…。それでもその時点でのトップタイムを叩き出し、もうお客さんはみんなお祭り騒ぎ。その後抜かれて4位になってしまいましたが、決勝に向けて期待が持てるポジションです。

吉野家の並が2杯分くらい入っていそうな、ずっしり重い牛丼をなんとか胃に押し込んで、決勝を待ちました。その間には、ホンダのF1の歴史を作ってきたマシンのデモランがあり、J・サーティース、中嶋悟、鈴木亜久里、松浦孝亮、J・ラフィットらが、RA272、ロータス100T、マクラーレンMP4/13,ウイリアムズFW11を走らせました。

いよいよスタート進行。国歌斉唱は鈴木雅之。ちょっとフェイクしすぎ(笑)。
そして決勝がスタートです。琢磨のスタートはまずまずで3位のウェバーはかわしたものの、5位スタートのバトンに並ばれ1コーナー進入で前に出られてしまいました。結果から言うと、これが今回の琢磨のレースの全て。
2回ピットストップのバトンに押さえられて3回ピットストップを選択した琢磨はペースを挙げることが出来ず、この序盤のタイム差が結果的に表彰台をゲットしたバトンと4位の琢磨の差になりました。
レース後半、場内のオーロラビジョンに映し出される琢磨の車載カメラで、琢磨がしきりにヘルメットの横に手をやっているのが気になっていたのですが、その時想像したとおり、またしてもHANSに不具合が出たようでした。
レース後のコメントではドリンクボトルも故障していたとのこと。
ヘアピン立ち上がって通称「松ちゃん」コーナーを抜けていくところで、左手でヘルメットを支え、片手でステアリングを操作しているのを見て、そうとう辛い状況だなぁと想像がつきました。第2スティント、第3スティントで思ったほどペースが上げられず、バトンとの差を広げられなかったのは、このことも影響していたのかもしれません。

それでも4位入賞は決して悪い結果では無いけれど、期待が大きかっただけにちょっと残念な気も。それでもゴール後の琢磨に対する声援は大きかったです。ぶっちぎりで一人旅だったミハエルに対するよりもずっと。

この日も名古屋に宿泊の予定だったので、決勝後はしばらくサーキットに留まってから帰りました。
決勝が終わったのが4時頃。サーキットを出たのは6時半くらいでしたが、サーキット周辺の道路は駐車場と化しており、まったく動いていませんでした。この状況でバスに乗っても缶詰になるだけなので、駅までは歩いて移動。
ホテルに帰ってからテレビ中継を見ましたが、ゴールする前に寝てました…。

04/10/16 (土) ひる

☆ 連休のおさらい その2 ☆

さて、金曜日は日記に書いたから10月9日(土)。
F1の予選が日曜に延期になってしまったので、まる1日ぽっかりと空いてしまいました。
それでJR名古屋高島屋で開催されていた「アイルトン・セナ展」に出かけました。
予想はしていたものの、やっぱりF1観戦客が考えることは皆同じらしく、開店30分後だというのにもう長蛇の列。
それでも後から後からお客さんがやってきます。他の売り場が商売にならないくらいにずらっと並んでました。

セナ展の内容は、生い立ちから亡くなるまでの歴史を、写真と映像とゆかりの品々で振り返るといったもので、幼少時に乗っていたカートに始まり、レーシングスーツ、ヘルメット、ホンダのV12エンジン、トロフィーなどに加え、セナが愛用していた私物も展示されていました。セナがジーコにもらったサイン入りのボールなんてものも。

90年代の日本でのF1ブームの象徴だったセナ。おいらは特別な思い入れはあまりないけれど、それでも彼を亡くしたのは惜しいなと思います。もう少し走っていて欲しかったと。ただ日本でのセナは神格化されすぎていて、その部分は好きじゃありません。それは彼の責任では無いんですけどね。

セナ展を見終わったらお昼になり、ご飯を食べてからビックカメラだの東急ハンズだのといったお店をプラプラとして時間をつぶしホテルに帰りました。名古屋駅の太閤口側にある地下街「エスカ」にあるF1グッズショップにも長蛇の列が出来ていて、F1のファンは行動パターンが同じなんだなぁと思いました。
まぁ台風接近で天気が悪いんじゃ(名古屋はさほど風も吹くことなくて普通の雨降りでしたが)仕方ないですね。

04/10/16 (土) ひる

☆ 連休のおさらい その1 ☆

10月7日(木)大阪厚生年金会館芸術ホールでのLyricoのコンサートを見に行った。
Lyricoになってからは2回目のホールコンサートで、今回は大阪、名古屋、東京の3箇所で行われるその初日だった。
ステージの開演前からずっと流れているパーカッションのBGMの中、バンドのメンバーが1人ずつ登場して音を重ねて行く。
そして最後にLyricoが登場し、そのまま「キセキノハナ」でステージはスタートした。

今回のステージは、キーボードも担当する武部聡志がアレンジをしていて、とてもクールでオシャレな雰囲気になっていた。
武部聡志のアレンジは昔から好きだったせいもあり、どの曲もオリジナル以上に良かった。
もちろんLyricoのボーカルも良かったのは言わずもがなのこと。

初日で緊張しているかと思ったけれど、一昨年の中野サンプラザの時よりはずいぶんと余裕が感じられリラックスしていた。
歌っているときとはまったくキャラが変わってしまうMCも、今回は冴え渡っていてめっちゃ面白かった。
まぁ、ところどころ歌詞が危うかったのはご愛敬ということで。さすがにミディアムの曲ではなんとか誤魔化していたが、後半のアップテンポの曲で、いきなり2番から歌い出したときに、

「間違えた!」

と、歌っている途中に言い放ったのには笑った。

どちらかというとお客さんの方が緊張している感じで、前半の方は乗りが悪いなぁって思った。曲がミディアムとスローが多かったというのはあるにしても。でも、さすがに後半になって、アップテンポの曲が始まってからは、盛り上がった。

圧巻だったのはアンコールの最後の曲「ETERNITY」。ア・カペラではなく、ちゃんとバックの演奏が続いている中で、ところどころでマイクを外して生声で歌っていた。それでもPA要らないんじゃないの?っていうくらいの声量で聴こえてきた。
PAを通した音よりもずっと綺麗な声で、Lyricoだったら本当のアコースティックライブもできちゃうな。

アンコールが終わるまで本当にあっという間で、もっともっとたくさんの曲を聴いていたかった…。


04/10/14 (木) しんや

☆ ちょっとだけ ☆

お昼前に部分日食を見た。たぶん日食を見たのは生まれて初めて。
仕事の合間に一服しながらひょいと空を見上げただけだったのだが、ちょうど良い具合に雲が横切ってくれて左上が欠けた輪郭が綺麗に見えた。

先週まではまだまだ暑い気がしていたが、今日はずいぶんと気温が下がって寒く感じた。
いつの間にか日暮れも早くなってるし、秋なんだなぁと思った次第。
青空も澄んでいて綺麗だし、気持ちの良い季節になってきたなぁ。

04/10/11 (月) よる

☆ 連休最後の日 ☆

今日は午後4時過ぎに東京から新幹線に乗りました。
ん?F1観戦なのに何故東京?
確かに今朝までは名古屋にいましたが…。

とにかく新幹線は混雑してました。指定席はまったく空席がなかったので自由席に乗りました。
東京は始発なので座れましたが、通路には名古屋を過ぎても京都を過ぎても新大阪を過ぎても、
ずっとお客さんが立ったままの状態でした。

自分でも馬鹿じゃないのかと思うような過密スケジュールの連休でしたが、無事に帰ってこれました。
毎日へとへとで、日記の更新どころでは無かったので、この連休の出来事はまた明日以降にゆっくりと
書くつもりです。

体力もお金も使い果たしました。もう空っぽです…。

04/10/09 (土) 00:30:43

☆ いやぁまいったまいった ☆

そんなわけで(思いっきり端折ってしまいますが)、毎年恒例の鈴鹿に今年も来ております。
週間予報では金、土、日と雨。それもただの雨ではなく、台風がやってきているという状況でしたので、新幹線の窓に流れる雨を見ながら少し憂鬱な気分で鈴鹿入りしました。

雨降ってました。それも時折強く。
今日は2回のフリープラクティスが行われたのですが、1回目なんてほとんど誰も走りませんでした。
1回目の走行が11時から12時。2回目の走行が午後2時からでしたので、その間にお昼ご飯です。
いつもなら、お弁当とか買ってきてスタンドでのんびりひなたぼっこしながら食べるわけですが、なにしろ雨ですからそうもいきません。サーキットって屋根のあるところってほとんど無いので、屋根のある場所は人がいっぱい。
結局、上海何とか(名前忘れた…)っていう、ホットドッグみたいな大きさの肉まんを、その屋台の横のテントで立って食べましたよ。
去年、食べてた広島風お好み焼きの屋台が今年は無くなってたのが、ちょっと心残りでした。

2回目の走行からやっと各車がコースインしてきましたが、30分を過ぎたあたりで雨脚が強まって、みんな走行を切り上げてしまいました。コースの状況も酷かったようで、コースアウトするマシンも多かったです。ミハエルやアロンソも飛び出してましたから。
こんなに酷い雨でのF1の走行を見たのは初めてです。ストレートでマシンが巻き上げる水煙(いわゆるウォータースクリーン)も半端じゃなく、ストレートでもハイドロが起きてタイヤが空転しているような状態でした。
琢磨もそうでしたが、ピットインするためのブレーキングですら姿勢を乱すマシンもあり、まともにアタックできるような状況では無かったようです。

見ている観客も大変でした。事前に雨はわかっていたので、合羽とかポンチョとかを着込んではいますが、荷物にも雨水が染みてくるし靴の中にも染みてくるし、あちこちに深い水たまりはできてるし、風が吹くと寒いし…。

これで明日台風が来たらどうなっちゃうんだぁ? と思っていたら、やっぱり明日の予定はすべて中止になり、予選も日曜日の午前中に行われることになりました。

今日のような大変な目に遭わなくてすむと思うと、少しほっとしましたが、ぽっかり空いてしまった明日はどうしよう?
なんせ台風が下手すりゃ直撃ですから、ホテルから一歩も出られなかったりして…。

04/09/27 (月) しんや

☆ 味も似ていた ☆

お昼にハンバーグ弁当を買ってきて食べた。
夜、家に帰ってきたら晩ご飯のおかずがハンバーグだった。
さすがに2食連続ハンバーグはいかがなものかと思ったが、残さず食べた。
これが明日の晩ご飯だったら、もっと美味しく食べられたのに…。


「受信料で運営されているNHKの職員は民放より不祥事に対する責任が重い」

という日テレの氏家会長の発言は、日テレの体質を象徴しているようで笑えた。
社内に視聴率至上主義の空気が蔓延している中で、視聴率を金で買った社員の不祥事を個人の責任にしてトカゲのしっぽ切りをした会社のトップにふさわしい発言ではある。
自分達は企業からのスポンサー料で運営しているからと言いたいのだろうが、その企業の収入はどこから得ているかを考えたら、とてもこんな発言にはならないと思うが。
NHKであれ民放であれ、あるいは他の一般企業に於いても不祥事の社会的責任は同じだと思うのだが、いったい自分達は何様のつもりなのだろう?

ライブドアの参入にもいちゃもんをつけていたが、そんな暇があったら来年の巨人戦中継のスポンサー確保の事を心配したら?
かつてのような視聴率が見込めないコンテンツに今年のスポンサーがまたついてくれる保証は無いだろうに。
もっとも、そうなったら視聴率を金で買って、スポンサーに売り込めばいいのか(笑)。
民放って楽な商売だねぇ…。

04/09/26 (日) しんや

☆ 次は鈴鹿 ☆

うちの会社は4連休だったが、何かの手違いで(?)ずっと出社していた。
今日なんて午前中はひとりぼっち。仕事を依頼している外注さんが出社したいとのことで9時半から待ってたのに彼らがやって来たのはお昼…。

「なめとんか〜!」

おかげでF1の上海GPは生中継を見ることができず、ネット観戦になってしまった。(仕事中ではありますが…(^_^;)
1時間半タイミングモニターだけを見続けるというのは初めてだった(普段は中継を見ながらモニターをチェックしている)けど、テレビを見なくても、と言うかテレビを見ているよりずっと細かい状況が把握できて、けっこう面白かった。
琢磨が2回目のピットストップを終えた後のアウトラップで第2セクターでミスしてモントーヤに抜かれたのも、おそらくテレビ中継ではわからなかっただろうし。
フジの地上波の放送は、編集が多くてわけわかんないからねー。CMが入るたびに順位ががらっと変わってて、あれじゃ見てる人はさっぱり状況がつかめない。F1はスカパー!の中継を見ながらオフィシャルサイトのタイミングモニターをチェックすると10倍面白いんだけど…。

琢磨の6位入賞はまずまずの結果だけど、あのミスがなければ5位だったので手放しでは褒められないな。
もっとも今回はエンジン交換したために、上海仕様のエンジンではなくてバトンよりパワーの少ないものだったというのを考えれば上出来だけれど。ま、鈴鹿ではドカーンと良いところを見せてもらいましょう。

それにしても、今日のミハエルは変だった。予選でのスピンもそうだけれど、今日もスピン。なんであそこで回っちゃうかなぁ?
本人は「前走者に近付きすぎてフロントのダウンフォースが…」って言い訳してたけど、そんなに接近してなかったし、フロントの加重が抜けたからって、アンダーは出てもスピンはしないだろ?
ピットイン直前にオーバーテイクしたり、最終ラップにファステストラップを記録してみたり、遊んでたのかな?
なんか今シーズン終了後に、いきなり引退発表とかするんじゃないかって気がしてきた。
もういつ辞めてもおかしくないからねぇ…。

次はいよいよ鈴鹿。琢磨人気で指定席は全て完売らしい。去年までは当日でも余ってたのに。
フジテレビは琢磨の優勝を期待してるみたいだけど、そんなに甘くないよ。
1周目でエンジンブローっていう場合もあるからね。おいらはHONDAの「鈴鹿スペシャル」スペックが裏目に出なきゃいいけどっていうのが一番の気掛かり。HONDAのスペシャルってよく壊れるから…。


History v1.32 [Shigeto Nakazawa]